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冬の時代を迎えた香港飲食業界 老舗の閉店や家賃滞納、一時閉店も相次ぐ

一時店舗を閉鎖しているレトロさが人気の「美都餐室」

一時店舗を閉鎖しているレトロさが人気の「美都餐室」

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 新型コロナウイルスの感染拡大により客足が減り、有名店が閉店や一時休業となるなど、老舗、新しい店、チェーン問わず大きな経済的苦境に立たされている。

 フレンチ界はインターコンチネンタルホテルにあった「Rech」が3月11日に突然、閉店。従業員に対し1カ月前の事前通知をせずに即日解雇した。これに続き、アートとフレンチが融合し、店内にコンテンポラリーアートのコレクションが埋め尽され、フランス人の富豪がオーナーの「Bibo」も閉店した。

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 蛇のスープで知られる銅鑼湾(Causeway Bay)の「蛇王二」が新型肺炎で売り上げが激減し、4月末に迎える賃貸契約の更新をしないことを発表。香港島南部の黄竹坑(Wong Chuk Hang)にある水上レストラン「珍寶王國(Jumbo Kingdom)」は3月3日以降、一時休業しているが、MPFなどの事務的処理は終了しており、新オーナーが現れない限り、事実上の閉店となった。

 茶餐庁の代表格「翠華餐廳」は、22年間営業した中環(Central)の支店を閉じた。茶餐庁は西洋人にとって言葉の問題などで入店のハードルが高かったが、ここは蘭桂坊(Lan Kwai Fong)の入り口に位置してこともありローカルのレストランを経験できる貴重な場所だった。イギリスの有名シェフ、ジェイミー・オリバーさんが運営していたイタリアン「Jamie Oliver」も閉店。2019年にイギリスの店は破産申請を裁判所に提出する中、香港と台湾の店は継続して営業していたが新型コロナウイルスがとどめを刺した。

 1928年創業の中環にある「Jimmy’s Kitchen」も4月13日の閉店が決まった。植民地時代からの西洋レストランのはしりで著名人の多く利用する店として知られている。将来新しい場所が見つかれば営業するかもしれないと再開に含みを持たせている。

 老舗飲茶の店として知られ、中環で87年間店を構えている「陸羽茶室」は4月1日から無期限の営業停止に入った。油麻地(Yau Ma Tei)にある老舗茶餐庁の「美都餐室(Mido Cafe)」は3月30日から2週間、営業を停止しているほか、広東料理のチェーン店「富臨集団」も約20の支店を休業している。

 ファストフードチェーン最大手「マクドナルド」は3月25日~4月7日の14日間、全ての店舗で18時以後は店内で飲食を禁止している。営業は続けているが持ち帰りと配達サービスのみ提供中だ。

 マンゴーを使ったスイーツで知られる「許留山」の藍田(Lam Tin)にある匯景商場支店(Sceneway Plaza)は家賃19万香港ドルの支払いを滞納し、オーナーであるBansque社から高等法院に支払いを求めて訴えられるなど厳しい経営となっている。

 香港政府は3月28日から、席の使用は総座席数の50%、テーブル間隔は最低1.5メートル以上、テーブル1卓は最大4人までなど厳しい制限を課しており、今後も閉店や休業に追い込まれる店が出るのは避けられない見通しだ。

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