日本以上に「母の日」に合わせた企画が打ち出される香港では、今年も各企業が独自のメニューを作り香港市民の利用を呼び掛けている。新型コロナ肺炎の影響もありテークアウトメニューを強化した店もあるが、レストランへの集客もやや戻りが見えてきたため、予約が多く入っている。
尖沙咀のシェラトンホテル内にあるステーキハウス「Morton’s The Steakhouse」では、スターターはロブスタースープ、シーザーサラダなどから選び、柔らかくてジューシーな6オンスのビーフテンダーロインのメインディッシュからデザートまでがセットになった「ステーキ&シーフードステーキセットメニュー」を498香港ドルで提供する。
食材として「ツバメの巣」を使うメニューも多い。ディナーメニューが30%引きになるランドマークのチャイナタンでは、通常698香港ドルの北京ダッグが198香港ドルになるメニューのほか、デザートに98香港ドルでツバメの巣入りのミルクプリンを用意している。ハーバーシティ店では9日・10日の2日間、ディナーメニューは同じく30%引きするのに加え、ツバメの巣の杏仁スープを48香港ドルで提供する。
尖沙咀東のホテルアイコンでは、ツバメの巣の専門店「老行家(Lo Hong Ka)」とコラボレーションし、ツバメの巣とフレッシュッシュベリー、ホワイトチョコレートバニラクリームを使い、ピンクシュースポンジとオリーブオイルスポンジケーキで焼き上げたケーキを用意。488香港ドルで、10日まで販売している。
尖沙咀にあるローズウッド内のスイーツ店「Butterfly Patisserie」はイチゴを使ったホールケーキ2種に加え、同ホテルのシグネチャーアイテムである「宝石のように並ぶ」チョコレート「Butterfly Kisses」には、ジャスミン、アールグレー、マイヤーレモン、ヨーグルト、カシスなどもフレーバーも用意した。10日のアフタヌンティーメニューは母の日特別コースとし、920香港ドル(2人用)のオーダー客には、無料の丸型ショートケーキ、同施設内でトータルウエルネスを提供する「ASAYA」で使える500香港ドルのギフト券を付ける。
マンダリンオリエンタルのケーキ店「The Mandarin Cake Shop」は、特製のカカオ豆を使ったアルチザンチョコレートと、ローズラズベリー、ライチで作るピンク色のケーキで展開する。
香港では週末の過ごし方の一つのスタイルにもなっているホテルに宿泊する「ステイケーション」についても、ローズウッドでは、宿泊には無料送迎やホテル内のレストランやラウンジで使える1,000ドル分の食事クレジット、プライベートラウンジ「Manor Club」の利用などがパッケージになったプランを用意する。
ホテルアイコンでは6月30日までのプランとして、1,500ドルで2人利用の1泊のプランを用意。翌日の朝食、クラブラウンジが利用できるほか、特別料金でのスパも利用できる。
マンダリンオリエンタルでは「Mom’s Treat」と題し、5月9日~19日、ハーバービュールームに滞在し、花のブーケやサロンでのシャンプーブロー、大人2人と12歳以下の子ども2人分の朝食、そして16時チェックアウトなどがセットになったプランを3,200香港ドルの特別価格で打ち出す。
今年はテークアウトメニューも充実しているが、火鍋界にファッションセンスを持ち込み、若者にも人気の店「酒鍋」では、干し魚の浮き袋、タンパク質も豊富な豚の胃袋など女性の肌を保つコラーゲンが豊富とされるアイテムの鍋セットを用意した。別売りになるがフラワーアレンジメントなども追加オーダー可能。ウエブから申し込みでき、注文は5月5日~31日までとなっている。