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香港・中環に新フードコート「BaseHall」 ハンバーガーから香港クラフトビールまで

香港でもローカル食材を使ったり、手作り感が人気のバーガーショップ「HONBO」も出店

香港でもローカル食材を使ったり、手作り感が人気のバーガーショップ「HONBO」も出店

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 香港有数のコングロマリット、怡和(Jardine Matheson)の子会社で中環(Central)に多数の不動産を所有する香港置地(Hong Kong Land)が6月15日、怡和の本社ビル内に10のレストランとバーから成るフードコート「BaseHall」(Shops 9A, 9B, 9C Lower Ground Floor, Jardine House, 8 Connaught Place, Central, Hong Kong TEL 3463 0865)をオープンした。

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 香港経済の中心である中環は、国際都市香港らしく世界の企業がオフィスを構えているほか、働き手も国際色豊かだ。昼間は労働人口のみならず流動人口も非常に多いため、店を予約しないとランチを食べられないこともあるほど。そこで香港置地は、さまざまなニーズを満たそうとランチからディナーまで楽しめる新しい形のフードコートを計画した。

 香港においてフードコートは、中環では、西洋人でも敷居が低いフードコートが置地広場(Landmark)などにいくつかあるが、基本的には「大食代(foodrepublic)」に代表されるようなローカルの香港人にターゲットを置いたものが多いという実情もある。

 デザインを担当したのは中華系スウェーデン人とニュージーランド出身の女性2人が経営する設計事務所「Linehouse」社で、香港、上海、オークランドに事務所を構える。これまでに、セキスイハウス、そごう、WeWork、ロンジン、嘉里建設(Kerry Properties)などとビジネスを行ってきた実績を持つ。

 コンセプトは、昔の香港を彷彿とさせるデザインを施す一方、自由自在にライティングを変化させることが可能で、「まるでナイトクラブに居るような感覚になるというユニークな空間を演出した」という。使用する箸、スプーン、フォークは分解する素材を利用するなど環境にも配慮する。8,800スクエアフィートのエリアに120席を配置した。

 出店する10店舗の内訳は、フード系8店、バー2店。素材は契約農家から仕入れ、地元の素材を作ったり自家製ソースを使うなど手作りバンバーガーが人気の「HONBO」、九如坊(Kau U Fong)にあるベトナム料理「Co Thanh」、ストリートフードをテーマにした「RETURN OF LEMAK」、韓国料理の「MAYO SIK」は元創方(PMQ)の向かいに「MAYO」という店をすでに構えている店舗が今回フードコートにも出店した。「Yardbird」の共同オーナー兼シェフをしていたマット・アベルジェル(Matt Abergel)さんが運営するのが「ROTI TORI」。メキシコ料理「WESTSIDE TAQUERIA」で、こちらもホームメードにこだわるタコスが人気だ。ベジタリアン向けのレストラン「TREEHOUSE」、ホテルのアッパーハウスにも店を構えている「COOKIE DPT」は高級素材を使ったクッキー店など、元々人気のある店舗をフードコードに集めたようなラインアップになっている。いずれの店も多くのメニューを用意しており、アルコールを除き、1人当たり100香港ドル~200香港ドルを想定している。

 バーでは、黄竹坑(Wong Chuk Hang)にある地ビールメーカー「小爺(Young Master)」社が同エリア内に「PUB 1842」を構えた。「BASEHALL Bar」はカクテル、ワイン、各種スピリッツ、コーヒー、フレッシュジュースなどあらゆるドリンクを提供する。

 営業時間は11時~22時。月~土曜:11:00-22:00。日曜・祝日定休。

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