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香港政府、シンガポールとのトラベルバブル開始へ 中国本土の往来についても発表

陽性者がお互い少ない状況がづ続けば隔離なしの行き来ができる可能性もある

陽性者がお互い少ない状況がづ続けば隔離なしの行き来ができる可能性もある

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 香港政府とシンガポール政府は4月26日、2エリア間一定の条件の下、到着後の強制隔離なしで往来できる「エア・トラベルバブル(ATB)」を5月26日に始めると発表した。

 香港は3日現在、累計感染者数が1万1,787人、死亡者は210人、回復者1万1,447人、新規感染者は2人となっている。香港とシンガポールのトラベルバブルは2020年11月22日に始まる予定だったが、その直前に第4波が到来し開始を延期したため、約半年かかって実現することになる。

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 合意内容は、香港居民やシンガポール国籍以外の国籍保有者問わないが、出発14日以内に香港とシンガポール以外の国・地域に渡航していない者を参加の対象とする。ただし、香港およびシンガポールでの強制隔隔離期間はカウントされないため、隔離終了後14日以降経過している必要がある。出発する72時間前までに採取した検体について相互承認されたPCR検査を行い、陰性でなければならない。併せて、香港またはシンガポール到着後に空港で再度PCR検査を受けることが義務付けられる。香港市民についてはワクチン2回接種が義務付けられ、接種終了後、最低14日間以上経過している必要がある。

 飛行機はキャセイパシフィック航空の専用のチャーター機で出発することとし、5月26日~6月9日、毎日1往復、1便当たり200人までとする。6月10日以降は毎日2往復となり1便当たり200人と据え置く。シンガポールに入国するためには、事前にビザを申請する必要がある。到着3日以内に電子入国カードである「SG Arrival Card」をインストールし必要事項を記入しなければならない。加えてタクシーなどの移動手段を手配したことと、滞在ホテルの情報などについて申告する必要がある。

 シンガポール国民でない場合は出発7~30日前に「Air Travel Pass」を申請し、新型コロナウイルス追跡アプリ「TraceTogether」をインストールしなければならない。またシンガポールを離れても14日間はアプリの記録を保存しなければならない(=事実上、アンインストールできない)。香港に戻ってくる場合も、72時間前にシンガポールでPCRを検査を受け、空港到着時もPCR検査をする必要がある。このように、実際にATBを利用するにはそれなりの事務的な作業をする必要があり、簡単に気軽に利用できるとは言えない。それでも観光業に依存する香港にとっては大きな一歩と言える。

 香港またはシンガポールにおいて、ATBとは関係ない新規ローカル感染の1週間の平均値が1日当たり5件以上(海外からの帰国者の感染は除く)確認された場合は、2日後から2週間、トラベルバブルを一時停止する。再開するためには、2週目の最終日に1週間平均の数値が5人を超えないことが条件。さらに、この基準を満たしたうえで、その後は3日連続で、香港とシンガポールの新規ローカル感染者が1日3人を超えず、かつ最終判断をする3日目の1週間の平均値が双方で5人を超えない場合とした。日本と香港のATBは日本が感染拡大国的な様相を呈していることから、香港の状況より、日本側が感染拡大をいかに抑え、かつワクチン接種がスムーズに進むかによって決まると見られている。

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