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香港政府、新型コロナウイルス対策を緩和へ 強制隔離も国・地域によっては緩和

コロナ感染が落ち着きをみせる香港

コロナ感染が落ち着きをみせる香港

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 食物及衞生局の陳肇始(Sophia Chan)局長は3月29日、新型コロナウイルスの防疫対策が3月31日で期限を迎えることから4月1日~4月14日の対策を発表した。スイミングプールやビーチの再開を認めるなどの一部を緩和する。併せて政府指定ホテルによる21日間の強制隔離についても中・低リスク国・地域については14日間に短縮され、残り7日は自己健康管理期間になるとした。

 香港は31日現在、累計感染者数が11,468人、死亡者は205人、回復者11,094人、新規感染者は6人となっている。3月27日と28日は全て海外からの入境者の感染者で、市中感染がゼロを記録するなど落ち着いた状況だ。

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 公衆での集まりを制限する「限聚令」については最大4人、公共の場や公共交通機関でのマスク着用義務、「安心出行」のQRコードを店舗入り口や目立つ位置への設置、利用客はQRコードのスキャンまたは個人情報の提供についての変更はない。

 レストランの店内飲食禁止は22時~早朝5時、収容人数の50%かつ1卓当たり4人まで。スポーツ施設、フィットネスジム、美容院・マッサージ店、娯楽施設(劇場、テーマパーク、博物館、展覧会場、映画館など)、アミューズメント施設(ビリヤード場、ボーリング場、アイススケートリンク)、ゲームセンター、ホテルは、それぞれに指示された条件付きで営業が認められる。これまで再開が認められなかったスイミングプールとビーチの再開を認めた。さらに、映画館とテーマパークについては入場制限を50%から75%に引き上げた。宗教施設では、収容人数の30%、飲食は伴わないことを条件に集会などを認めるとした。一方、サウナ、パーティールーム、バー・パブ、ナイトクラブ、カラオケ、マージャン店などは依然として再開不可となっている。

 21日間の政府指定ホテルでの強制隔離については、高リスク、中リスク、低リスクと香港政府が指定した国・地域によって隔離期間が変わる。高リスクについては、これまで同様に政府指定ホテルでの21日間の強制隔離だ。中リスクは、入境前にワクチンを接種していた場合には政府指定ホテルでの強制隔離が14日に短縮され、7日間は自己健康管理期間となり、19日目にPCR検査をしなければならない。ワクチン接種をしていない人は高リスクと同じで21日間の強制隔離となる。

 低リスクはオーストラリア、ニュージーランド、シンガポールで、ワクチンの接種を問わず14日間の政府指定ホテルでの強制隔離となり、7日間の自己健康管理期間とする。こちらも19日目にPCR検査をしなければならない。これを受けて、香港政府はシンガポールとのトラベルバブルについて話し合いを行う計画だ。

 香港政府はリスク地区の区分けについて「極高風験(Extremely high-risk)地区」をブラジル、アイルランド、南アフリカ、イギリスの4カ国、「甚高風験(Very high-risk)地区」としてカナダ、フランス、ドイツ、インド、フィリピン、ロシア、スイス、アメリカなど20カ国、「中高風験(Medium to high-risk)地区」は前述の2地区に該当しないところの3つに分けており、厳密には高、中、低という概念はないが、中高風験は中リスクおよび低リスクを差すと思われる。中リスクは、極高風験と甚高風験の24カ国とシンガポールなどの低リスクの3カ国を除いた国と考えられ、日本は中リスクに該当する。香港に住む日本人が今後香港でワクチンを接種し、日本に一時帰国し、香港に戻る場合は隔離期間が短くなる。一方日本のワクチン接種は、先進国と比べて遅れており、高齢者の接種が早くて4月1日からで、一般の接種は、今後のワクチン供給量によるが、夏または秋以降になると見られることから、現時点で香港に入境資格を持っている日本在住の日本人は、21日間の政府指定ホテルでの強制隔離の人が多数を占めそうだ。香港とのつながりが深いイギリスからの入境については、4月下旬から航空便を再開したうえで21日間の政府指定ホテルでの強制隔離となる。

 接種が一時停止されている上海の復星医薬(Fosun Pharma)とドイツのビオンテックが共同開発・製造している新型コロナウイルス用のmRNAワクチン「復必泰(Comirnaty)」は、早ければ今週から再開するという。

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