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「アジアのベストレストラン50」発表  広東料理「大班楼」が香港として初の首位獲得

香港としても初の首位を獲得を喜ぶ「The Chairman」のダニー・イップさん。

香港としても初の首位を獲得を喜ぶ「The Chairman」のダニー・イップさん。

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 レストランガイドブックである「ミシュラン」と同じほど注目されるようになり、9回目を迎えた「アジアのベストレストラン50」2021年版が3月25日に発表され、トップに香港の「The Chairman」が輝いた。

 このランキングを発表しているのはイギリスに本社を置き、1862年に創業したWilliam Reed Business Media社で、食料品業界向けの週刊誌「The Grocer」を刊行したことに始まる。同族企業である同社のビジネスが一気に成長したのは5代目のCharles Reed最高経営責任者(CEO)が1994年にマネジング・ディレクターに就任してから。現在は食品製造、ワインのプロデュース飲食にまつわるビジネスを展開しているほか、2002年に「世界のベストレストラン50」を誕生させた。

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 「アジアのベストレストラン50」はその派生版で、ほかにもラテンアメリカ版、世界のベストバー版、アジアのベストバー版も創設。メディア会社が運営するだけあり「ミシュラン」と並ぶほど注目されるようになった。

 メインスポンサーには、ネスレが商標権を持つサンペレグリノとアクアパンナが付き、ワイン、ジン、クレジットカード系企業などもスポンサーとなるなど、レストランの発表の場であると同時に、フードビジネスを展開する場にもなっている。

 選出方法は、アジアを「日本」「香港・台湾・マカオ」「インドとその亜大陸」「東南アジア北」「東南アジア南」「中国本土と韓国」の6つの地域に分ける。1つの地域当たり53人の投票者=318人から成る。男女比率は50:50。投票者は、各地域のフードライター、料理評論家、シェフ、レストラン経営者、著名な美食家などで構成する。

 新型コロナウイルスの感染拡大で自由に渡航できる状況ではなかったため、今回の投票では、現地での食事に重点を置いた投票を行ったという。その結果、アジアには約50カ国・地域があるが、ランクインしたのは12カ国・地域のみとなり、香港からは11店舗、日本からは9店舗、シンガポールからは8店舗のレストランが受賞となり、この3カ所で28店舗と偏りが出てしまった。
 トップに輝いたのは、上環(Sheung Wan)にある「大班楼(The Chairman)」だ。ミシュランの1つ星も獲得する香港では有名な広東料理の店で、2019年は41位、2020年の2位に続き、両年でトップに輝いていたシンガポールの「Odette」を破って、ついに1位を獲得した。

 50位までにランクインした香港のレストランは、16位にアジアの食材をふんだんに使い、フレンチの技法を用いるビッキーシェフのチャイニーズフレンチ「VEA」、17位にSOHOにあり、カジュアルながらも食材の良さを引き出すデイビッドシェフ率いるフレンチビストロ「Neighborhood」、25位にコンテンポラリーフレンチ「Belon」、28位に2021年版のミシュランで3つ星を獲得したフォーシーズンズ内のフランス料理「Caprice」、33位にこちらも3つ星を獲得したイタリア料理「8 1/2 Otto e Mezzo Bombana」、37位にはザ・ランドマーク・マンダリン・オリエンタル香港にあるフランス料理「Amber」、38位にジャパニーズフレンチ「旅(Ta Vie)」、44位に2020年にオープンしたばかりのコンテンポラリーフレンチ「Mono」、47 位に3つ星の広東料理「龍景軒(Lung King Heen)」、48位に福臨門の流れをくむ広東料理「家全七福(Seventh Son)」と、ミシュランでも常連の店が数多く選ばれている。

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