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香港に海外初の琉球泡盛バー「AWA AWA」 海外向け特化ブランドを投入

中環の卑利街にオープンした琉球泡盛バー「AWA AWA」

中環の卑利街にオープンした琉球泡盛バー「AWA AWA」

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 この夏香港に登場した琉球泡盛バー「AWA AWA」(42 & 44 Peel Street, Hong Kong)に、琉球泡盛を世界に広めようと生まれた海外向け特化ブランド「RYUKYU1429」を使ったカクテルが登場した。

海外向けに特化したブランドで展開する「RYUKYU1429」

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 香港では日本産食材、日本産酒類などがスーパーマーケットの物産展やエキスポなどの見本市で多く売り込まれるものの、その場での評価が高くても、定期的に販売につなげ定着させることが困難だという見方もある。この課題を解決しようと、琉球泡盛を居酒屋ではなく、 バーで活用することで、カクテルなどの幅広い楽しみ方を提案しようとする試み。8日、同商品の香港販売を記念し、PMQにある「SAKE CENTRAL」でレストランやバーの関係者を集めたテイスティングイベントも開催された。

 同商品は、2016年に沖縄県内の3つの酒造メーカー、忠孝酒造、久米島の久米仙、瑞泉酒造の3社がタッグを組み、商品開発がスタート。数年にわたる市場調査を経て、2018年に「RYUKYU1429」は誕生した。2019年にはアイスランドとオランダに向けて輸出を始め、2020年には、イギリス、スペイン、イタリア、スウェーデンなどの市場を開拓。ヨーロッパ10カ国のバーやレストランで、琉球泡盛がカクテルベースとして提供され始めているが、ここに香港がアジアとして初めて加わることになった。

 国内の泡盛のボトルは日本酒と間違えられることも多いことから新しい形状を模索し、英語表記に変え、700ミリリットルという欧州規格に合わせた。バーに置いたときの「かっこよさ」を追求し、泡盛貯蔵の最大の特徴である「甕(かめ)」をモチーフとしたボトルは、これまでの泡盛とは一線を画す。四代元素から「MIZU」「TSUCHI」「KAZE」と名付けた3種類で展開し、ゆくゆくは残る火や炎をテーマにした商品も販売したいという。アルコール度数は43度に統一した。

 「AWA AWA」は、琉球泡盛を中心としたカクテルバーで、1000本以上の琉球泡盛や沖縄県産酒類を扱う。路面店であることから、道沿いからも、黄、赤、青、緑などのポップな色使いやシーサーのキャラクターをアクセントに店名いりの提灯(ちょうちん)で沖縄らしさを表現している。

 当日は、「RYUKYU1429」を使った3種類のカクテルを用意。ネグローニ「My Kingdom for negroni」はマンゴーと「KAZE」などをいれイタリアの食前酒のような位置付けでできたカクテル。スイカをアクセントにした「JD’S SUICA」は、「MIZU」にストロベリーバブルガムのシロップをメーカーズマークのバーボンに入れ、ビターオレンジとキノットの苦みがある「Bitter Fusetti」で割ったものなど、「暑さも残る香港に、さっぱりとした味わいに仕上げている」という。通常カクテルメニューは、6種類のカクテルを用意している。例えば「ISHIGAKI PALOMA」(98香港ドル)は、「KAZE」にテキーラ、ハラペーニョアガベ、石垣のハイビスカスソルトを入れ、グレープフルーツソーダで割ったり、「NAGOLADA」(88香港ドル)は、ラム、パイナップル、ココナツミルクにサワーソップクリーム、ナツメグで仕上げたもの。「TSUCHI」を使った「The Tea Hunter」(88香港ドル)は、泡盛「よっかこうじ」に「TSUCHI」、ジン、鉄観音とシソのシャーベット、アボカドオイルなどで作ったカクテル。

 「うみぶどう」(68香港ドル)、「ミミガー」(88香港ドル)、「ゴーヤーチャンプルー」(98香港ドル)などの沖縄メニューも用意した。バーの一区画には、販売コーナーも展開するが、泡盛はもちろんのこと、シークワーサージュース、シークワーサーゼリー、もろみ酢なども並べる。

 営業時間は18時~24時。

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