香港・上環で日本人にも人気があり、10年以上続いたイタリアン「208Duecento Otto」の後継として4月27日、同じイタリアンの「RAMATO」(208 Hollywood Road, Sheung Wan Tel: 2549 0208
)がオープンした。「208」同様、JIAグループが経営する。
店名の「Ramato」は、南イタリアのプーリア州で栽培される丸いトマトの品種「Ramato」に由来しているという。
グランドフロアから入るバーエリアには、ナポリの壁画が特別に描かれ、ダイニングルームに続く階段には肖像画やキャンバス作品を飾る。ダイニングルームは、「シチリアの素朴なレモン園」のような雰囲気に仕上げた。グランドフロアに26席、階上のダイニングルームには20人用の個室と60席を備える。
ハッピーアワーのアペリティボからリラックスしたイタリアンダイニングまで、ボリューム感のある南イタリア料理とクラシックなカクテルを提供する。
イタリア人のアンティモ・マリア・メローネ(Antimo Maria Merone)シェフが開発した伝統的な南イタリア料理を家庭的なスタイルで提供する。世界各地のレストランで腕を磨き、香港にオープンした「L'Altro」では、アジアに進出後、瞬く間にミシュランの星を獲得。その後、マカオ「8 1/2 Otto e Mezzo」に総料理長として参画してきた。アンティモシェフが幼少の頃、祖母の食卓で食べた料理を再現したとうメニューの中でも、故郷への温かいオマージュとして、シグネチャーメニューを用意した。サワードウのバゲットにエクストラバージンオリーブオイルを塗ったブルスケッタ(2個、68香港ドル)や、地元産のハマグリをニンニクや塩、さらにパセリ、ダッテリーノトマト、白ワインとソテーしたハマグリソテー(158香港ドル)などをそろえる。
オープニングメニューとして、全6種類のパスタを用意した。代表的なスパゲティをアレンジした「Dry Spaghetti, Ramato Tomato Sauce」(148香港ドル)は、ラマートトマトとチェリートマト、パルミジャーノ、バジルを使い、デュラム小麦を使ったスパゲティに同店オリジナルのトマトソースを加えて仕上げる。
自家製パッパルデッレ(178香港ドル)は、じっくりと煮込んだナスと佐賀県産の豚肉のラグーに黒コショウと新鮮なパルミジャーノを加え、味付けたもの。ほかにも、エビとズッキーニとミントの自家製フェットチーネ(228香港ドル)も用意した。
3種類のメインディッシュ(セコンド)も用意。代表的なメニュー「Baked Seabass」(548香港ドル)は、1.5キロあり、地中海のハーブと一緒に焼いた地元のスズキを、ダッテリーノ・トマト、アサリ、水菜のソースで仕上げている。
デザートは、マスカルポーネ、卵クリーム、サボイアルディ、コーヒーを使ったティラミス(98香港ドル)や、リモンチェッロ・シロップに漬け込んだナポリの伝統的な焼き菓子「ババ」(88香港ドル)、揚げたカンノーロに甘い水牛のリコッタチーズを詰め、シチリア産のピスタチオとオレンジの砂糖漬けをトッピングした「シシリアン・カンノーロ」(1個38香港ドル)など。
営業時間は、火曜~金曜=16時30分~22時、土曜・日曜・祝日=ランチ12時~15時、ディナー17時~21時30分(15時~17時もドリンクは提供)。月曜定休。