中環（セントラル）のハーバーフロント特設スペース（9 Lung Wo Road, Central）で6月9日、毎年恒例の夏イベント「SummerFest 2023 中環夏誌」が始まる。

メインステージでもさまざまなプログラムを開催

　今年で7回目を数える同イベントは、3万平方メートルのスペースを使う。会場はテーマごとに関連した約25のアクティビティープログラムに分け、砂を敷き詰めてビーチバレーを楽んだり、試合なども開催するエリア「Sun ＆ Sand（太陽沙灘）」、大きな目玉焼きの上で飛び跳ねて遊べる「Sunny Side Up（蛋蛋彈彈）」、12メートルもある巨大シロナガスクジラを展示する「Great Blue Whale（登陸藍鯨）」など、「夏気分が味わえる」プログラムや写真スポットを多数用意する。

　今年のメインイベントの一つはバス展「One Citybus」。城巴（Citybus）と新巴（新世界第一巴士）は30年の歴史を経て、「One Citybus」として 正式に統合。新たに設立された「城巴」として運行することになり、7月1日、再出発を図る。香港の公共交通の歴史を振り返る企画を用意した。

　香港の引退したバス、ビンテージバス、現役バスなどを多数展示する。90年代後半まで香港内を走っていたジャンボバスも特別修復・展示し、バスファンや観光客向けの写真スポットとしてアピールする。ジャンボバスはChina Motor Bus（中巴）とNew World First Bus（新巴）が運営していた。7月23日 には、 CMBとNWFBで活躍したダイムラー／レイランド・フリートラインも展示する。

　6月16日～18日の3日間、「One Citybus」ファミリー・ファン・デーも開催。レトロなバスの展示や撮影スポットに加え、ポップアップイベントも行う予定で、最新グッズも販売する。バスをモチーフにしたゲームコーナーでは、来場者が参加でき、会場限定の土産も提供する。6月18日の「父の日」を記念して、子どもと一緒に来場した父親先着200人に、シティバスアイスタオルを進呈。

　子どもたちが楽しめるカラフルな遊戯施設「Burnout Playground（放電楽園）」や子ども向けのバランスバイクに乗る機会を提供する「Little Driver’s Racing Track（小車手賽道）」など、親子で楽しむアクティビティーも多数用意した。ヘルメットや膝パッドも貸し出す。6月18日には会場内で数百人のキッズライダーが参加する「香港バランスバイク・カーニバル2023」も開催予定。15時～19時はバスケットボールゴールや卓球のテーブルなどを開放する「Hoops Wall×Ping Pong Fun」があり、卓球ラケットなどがなくても直接現場で貸し出す。

　ほかにも、若い世代を対象とした特別企画として「香港キャンプフェスティバル2023」を並行して開催。今年もウオーターフロントにキャンプを構え、キャンプやアウトドアブランドの展示、カーキャンプの集い、商品を売買するフリーマーケット、シェアリングセッション、音楽パフォーマンスなどを開催する。屋台やワークショップ、フードエリアでは、香港ならではのキャンプ文化を紹介する。17日16時～は半日の「香港ウクレレフェスティバル」も企画し、メインステージでの演奏のほか、ゲームコーナーや音楽・手芸のワークショップなど、ハワイ文化に触れることができる企画も用意した。

　7日19時以降は、メインステージ前のイベントスペースにヨガ愛好家が集まる。プロのコーチの指導の下、屋外で一緒に展開するプログラムを用意する。昨年好評だったハンドメードのデザイン商品を中心に展開するバザール「LOCOLOCO」は22日～25日の4日間の開催となり、さまざまなハンドメードデザイン商品を並べるほか、ワークショップも開く。

　開催時間は15時～21時（土曜・日曜は13時～）。各プログラムは日程や時間が異なる。入場無料。7月23日まで。