国際的な文化都市としての香港の地位を確立するため開発が続く西九龍文化地区で1月17日、古典チャイニーズ・オペラや広東オペラ（粤劇）などを上演する「第3回西九龍バンブーシアター」が開幕した。

香港一の高さを誇るICCとバンブーシアターがひとつの景色に

　2016年に完成予定で、中国演劇界の交流、披露の場となる「戯曲センター（Xiqu Centre）」を建設中のため、今年の会場は西九龍プロムナードの一番西側に香港名物の竹の足場「竹棚」を組んで設置された。

　会場となる竹製の劇場は10人の竹棚職人によって約3週間で作られたもので、大きさは60メートル×45メートル、高さは20メートルにも及ぶ。昨年より2000本多い1万2000本の竹と1000本のモミの木を使って作り上げられ、前回より50席多い850席を用意。旧正月の装飾も施されている。

　演目は、北京の京劇や蘇州の昆劇などさまざまな中国演劇界で権威ある賞とされる「中國戲劇梅花獎」を受賞し、第一線で活躍するキャストを33人招くなど、伝統のある代表的な戯曲を演じる中国の古典オペラに焦点を当てて組まれている。

　中國戲劇梅花獎受賞の一行によるパフォーマンスと広東オペラを鑑賞するチケットは280香港ドルと200香港ドルの2タイプを用意。そのほか、戯曲セミナーや中国オペラに関する映画など入場無料のプログラムは先着順となる。会場には食べ物や関連アイテムの販売などの露店も並ぶなど、劇場内のプログラムだけでなく入場無料で楽しむことができるアトラクションも用意している。

　開放時間は17時～22時。（週末と祝日は15時から、29日と30日は14時から）。2月9日まで（1月21日～24日、31日、2月6～7日は閉鎖）。