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香港に日本のカレー「カリガリ」進出  海外初出店、日本のメニュー踏襲

ココナツとスパイスの効いた2色のカレーを盛りつけた「アキバ盛りカレー」

ココナツとスパイスの効いた2色のカレーを盛りつけた「アキバ盛りカレー」

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 香港の中環の中心地、エンターテイメントビルディング(娯樂行)に2月中旬、日本のカレー店「カリガリ(Caligari Hong Kong)」(Shop F, 2/F, Entertainment Building, 30 Queen's Road Central, Central)がオープンした。

日本の家のような空間を表現した店内

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 銀座の老舗クラブで愛された裏メニューのカレーを世に広めようと 2005 年、渋谷でわずか8席の店でオープンした同ブランドは現在、秋葉原に本店を移し、食べログの「カレー TOKYO 百名店」にも掲載され、カレーイベント「神田カレーグランプリ2019」で優勝。FCなど含め現在 21 店舗を展開している。

 香港のオーナー陣は「もともと香港にはご飯に何かかけるという食べ方の文化がある。日本のカレー店も少ないし、このブランドを香港でも展開したい」と考えたのが香港進出を交渉した背景だという。香港開業に向け、香港人のシェフが数カ月日本に滞在。ただ技術を覚えるだけでなく、日本の店の雰囲気などを通じて同ブランドのエッセンスを採り入れたという。

 店舗はロビーから吹き抜けに続く2階に位置し、入り口もオープンになっており、「家のような心地良い空間」に仕上げた。4人がけのテーブルを中心に30席を配置する。

 同店のカレーは、日本の伝統的なカレーとは一線を画す「スパイスを使った」カレーを基本とする。創業者・二木博さんが創業し、ココナツをベースとした「カリガリカレー」(138香港ドル)とスパイスを利かせた「プレミアムインドスパイスカレー」(158香港ドル)の2種類がベースとなり、トッピングを一品選ぶ。

 黄土色のココナツカレーは、素材の鮮度を保つために高圧低温で調理され、独特の風味を醸し出している。茶褐色のインドカレーは、20種類以上のスパイスとタマネギをたっぷり使ったカレーで、加水せずに食材から出る水分だけで仕上げた「少し辛さもある」ルーが特徴。内容も日本のメニューを踏襲したが、まずカレーの種類を選び、トッピングするものを決める。

 主要トッピングは、九州の鶏胸肉を使った竜田揚げ、豚カツ、和牛コロッケ、エビフライの中から選ぶが、それ以外にもチーズやウズラの卵(18香港ドル)、カニクリームコロッケ(25香港ドル)、タコの唐揚げ(38香港ドル)などを追加することもできる。現時点で香港人には「豚カツが人気」だと言うが、オーナー陣は「竜田揚げは揚げすぎていなくて、このカレーとよく合う。もっと試してほしい」と話す。

 ライスは日本米を使った色鮮やかなターメリックライスを使い、黄色にパクチーの緑で彩りも添える。日本と同様、「アキバ盛りカレー」(188香港ドル)も用意した。真ん中にライスを置き、両側に2種類のカレーをかけ、トッピングには竜田揚げ、揚げナス、パクチー、ポテトフライ、うずらの卵、チーズの6種類を盛り合わせたボリューム感のあるメニューに仕上げている。

 営業時間は11時30分~21時30分。

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