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名古屋のみそ煮込みうどん「山本屋」 香港初出店

香港に初進出した名古屋のみそ煮込みうどん

香港に初進出した名古屋のみそ煮込みうどん

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 開業したばかりのMTR大圍駅(Tai Wai)駅南側直結するショッピングモール「圍方」に7月22日、名古屋のみそ煮込みうどん店「山本屋」(Shop 527, L5, The Wai, 18 Che Kung Miu Road, Tai Wai TEL 2297 2070)がオープンした。香港には初の進出となる。

店内の様子

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 日本で100年以上の歴史を誇る「山本屋」は、1925(大正14)年に名古屋で開業した。現在は、5代目に当たる青木裕典さん・晃佑さんが山本屋ののれんを守っている。

 小麦粉と日本から取り寄せたろ過水を使い、18歳で4代目から学んだ手打ちの技を学んだ晃佑さんが伝統の手打ちの技を守り、毎日、打ちたてのうどんを提供する。一般的なうどんとは違い、塩を使わず、うどん粉と水だけで練りこんでいくのが特徴で、うどんは4ミリという基準にこだわる。うどんをゆでてからダシに入れる一般的なやり方とは異なり、山本屋では生のうどんを直接土鍋に入れる。土鍋は三重の伊賀焼を採用した。「土鍋はうどんの温度を一定に保つだけでなく、素材の新鮮さを閉じ込める効果も持ち、麺についた粉がとろみをつける役割も果たす」という。

 香港向けには、柔らかい鶏もも肉と日本産の卵が入る名古屋では「親子入り」と呼ぶ定番のみそ煮込みうどん「親子煮烏冬」(98香港ドル)をはじめ、えびの天ぷらをのせた「蝦天婦羅煮烏冬」(118香港ドル)などを主力メニューにする。

 土鍋メニューのベースは3種類を用意。香港でも看板の「みそ」「カレー」、しょうゆの香りがたつ「おすまし」から選べるようにする。

 同店が使うみそは、3年以上漬け込んだ高級国産大豆を使った岡崎八丁みそ。これを信州みそと混ぜ合わせることで、オリジナルのみそのスープベースを毎朝作る。みそ煮込みうどんメニューの種類は全部で8種類を用意した。いなかみそ煮込みうどん「五目味噌(みそ)煮烏冬」(88香港ドル)や、豚肉を使う「黒豚肉味噌煮烏冬」(98香港ドル)、餅入りやキムチ入り(同88香港ドル)、豚のロースかつを組み合わせた「吉列豬●味噌煮烏冬」(118香港ドル)なども用意した。

 トッピングも可能で、卵、ネギ、キムチは追加10香港ドル、チーズ、餅は15香港ドル、豚肉、牛肉、エビの天ぷらは20香港ドルなど、カスタマイズして追加できるようにした。カレーやおすましのうどんにも同じように土鍋に追加して提供できる。

 サイドメニューも充実させた。みそを楽しんでもらうために、おでん3種、みそカツ(3本)、どて煮を45香港ドルで提供する。ほかにも冷奴(28香港ドル)や漬物盛り合わせ(38香港ドル)、きのこ3種盛り(38香港ドル)のほか、揚げ出し豆腐(38香港ドル)や地鶏の手羽先(48香港ドル)、天ぷら盛り合わせ(78香港ドル)などもメニューに並べる。

 ドリンクはコーラやウーロン茶に加え、バナナサイダーやぶどうサイダー(以上38香港ドル)、昔ながらのラムネ(28香港ドル)なども用意した。

 うどん作りの楽しさを体験し名古屋のうどんについてより深く知ってもらうため、定期的にうどんワークショップも開いていく。ワークショップでは、名古屋のうどんの歴史や伝統的な作り方を学ぶことができ、日本の職人の「心意気」を体感することができる内容にしたという。

 営業時間は12時~22時。

 ●=手へんに八。

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