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香港政府、太子のフラワーマーケット周辺を再開発へ

現時点での完成予想イメージ

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 太子(Prince Edward)の東にある花墟道(Flower Market Road)沿いにあるフラワーマーケットの一部を含めた周辺の大規模開発を行う「洗衣街/花墟道發展計劃(Sai Yee Street/Flower Market Road Development Scheme)」が推進される。香港政府市区重建局(The Urban Renewal Authority/URA)が3月15日、発表した。2035年~36年の完成を目指す。

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 香港市民にとって花の購入場所と言えば、同エリアを意味する。旧正月、バレンタインデー、クリスマスは特に大勢の香港市民でにぎわう。URAは2011年2月に「市区重建策略(The Urban Renewal Strategy)」という都市計画を策定し香港各地の再開発のあるべき姿を模索してきた。それ以外でも、油麻地(Yau Ma Tei)から旺角(Mong Kok)にかけてのエリアの開発についても研究していた。その結果、2023年の李家超(John Lee)行政長官の施政方針演説の中に、「水渠道城市水道(Nullah Road Urban Waterway)」の名称でフラワーマーケット周辺の再開発が盛り込まれた。

 フラワーマーケットの北側には、サッカー場として多く使われる香港大球場(Mong Kok Stadium)があるほか、花墟公園(Fa Hui Park)、大坑東遊楽場(Tai Hang Tung Recreation Ground)、2つの体育館やサッカー場があるかいわい街遊楽場(Boundary Street Recreation Ground)などの施設がある。しかし、周辺の通りが施設同士の分断をする形となっており、スポーツ関係施設の密集エリアにもかかわらず相乗効果を生み出していない。

 そこでフラワーマーケットの北側あり、花墟径(Flower Market Path)という南西から北東に向かう小道を軸とした再開発を行う。合計面積は10万3900平方メートルで、31棟のビルが再開発の対象となる。そのうち23棟は民間のビルだが、築64年から76年と築年数が半世紀以上とかなり老朽化が進んでいる。ビルの建て替えや改修に伴い、店は33店(うち生花店は20店=フラワーマーケットにある全生花店の17%)、住居は275世帯が影響を受ける見込みだ。

 再開発案では、旺角大球場西側のエリアを広場にして8800平方メートルの水道公園を整備し、再開発の中心エリアにする。花墟径は小川や運河を併設した通りに改良し、花壇なども設置して、市民にとっての憩いの空間を8200平方メートル分造成する。花墟径の南西側にある太子道西(Prince Edward Road West)を挟んだ反対側には水渠道(Nullah Road)があるが、花墟径と連続するような道にする。

 生花店が立ち並ぶ花墟道は再整備してモダンな通りにする。界隈街街遊楽場にあるサッカー場と2つ体育館がある場所には、この再開発を管理するビルを建築するほか、220台収容の地下駐車場、10台分のトラックなどの荷下ろしができる駐車スペースを建設。既存のサッカー場も再整備する。太子西道沿いにある古いビルの一部は補修するほか、建て替えるビルには1350戸の住宅も整備する計画となっている。

 再整備後は広々とした花と水の空間が生まれることになる一方、今の生花店の多くはそのまま残る予定であることから、古き良き香港と新しい香港が同居するエリアになることが期待される。

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