香港・尖沙咀のホテルに話題の大理石像-運気上昇の大理石コイ

英国調の重厚さと風合いを感じるホテルのエレベーターホールに置かれたコイの大理石像

英国調の重厚さと風合いを感じるホテルのエレベーターホールに置かれたコイの大理石像

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 尖沙咀東にある「インターコンチネンタルグランドスタンフォード香港」(70 Mody Road,TST East Kowloon)で、ホテル開業時より大切にされてきた置物が、近頃「触ると運気が上がる」と観光客やビジネス客の間で話題になっている。

館内にあるもうひとつの置物「馬の銅像」

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 インターコンチネンタルホテルズグループは現在、傘下にラグジュアリー路線の「インターコンチネンタル香港」とクラシカルな「インターコンチネンタルグランドスタンフォード香港」の2つのホテルを香港で運営する。いずれも開業時は別のホテルだった歴史があり、2000年以降に改称して現在まで運営を続ける。インターコンチネンタルグランドスタンフォード香港は1981年、「ホリデイインハーバービュー」としてスタートしたものが、その後1992年に同ホリデイイン系列の「プラザハーバービュー」、1995年に「グランドスタンフォードハーバービュー」となり、2003年9月に現在の名前に改称した。

 同ホテルは18階建てで、目の前にビクトリアハーバーが広がる570室の客室がある。広東料理「海景軒(Hoi King Heen)」とイタリアン「The Mistral」は、いずれもクラシカルな雰囲気で、地元香港の常連客から愛されている。両店同様、「話題の置物」は開業時より守られてきた。

 同ホテルのエントランスロビー奥、エレベーターホールにたたずむ「2匹のコイ」の大理石の置物。もともとホテル建設会社からホテルへ開業にあたって贈られたもので、ホテルの経営やブランド名が変わっても変わることなく引き継がれてきたものだという。ホテル関係者は「具体的なきっかけはよく分からない」としながらも、「うわさがうわさを呼び、特に日本人宿泊客で置物に触れる人がいたり、質問が寄せられたりすることもある」と話す。

 風水では魚は幸運を表し、特にコイは「大きな達成と実りある未来」を象徴するものとして位置付けられることが多い。中国の故事「登龍門(とうりゅうもん)」は中国の大河である「黄河」の上流に龍門という伝説上の地があり、その地に泳ぎ着いたコイが、そこにある急流の滝を飛び越えると「龍」になるというもの。この伝説から「コイ」は川の魚の王様、あるいは出世魚として古くから珍重されてきたもので、ホテルの繁栄を願って贈呈された。

 館内には客室階の一角に今年の干支(えと)でもある馬の銅像がある。風水では馬は「成功」「勇気」「力」を表すといい、こちらに注目をする人も。同ホテルでは「宿泊する方の客室階になるので具体的な場所については差し控えたい」としながらも、コイの置物で幸運を感じた宿泊客は「今年ならでは」と馬の置物に興味を示し問い合わせてくる人もいるという。

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