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台湾火鍋「築間幸福鍋物」が香港初上陸 香港限定スープも

1人ずつ火鍋のスープを選び、具材はシェアするスタイルも

1人ずつ火鍋のスープを選び、具材はシェアするスタイルも

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 台湾で多店舗展開する1人鍋「築間幸福鍋物」が香港に初進出し、6月7日、旺角の●蘭街に1号店となる香港旺角店(240-244 Portland Street, Mongkok)をオープンした。

野菜などは食べ放題で提供

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 同店を手がける台湾を代表する火鍋レストラングループ「築間餐飲集團」は現在、今回オープンした「築間幸福鍋物」、一人焼き肉「焼肉Smile」、日本式焼き肉「絵馬別邸」、漬物と魚を煮込んだスープ状の料理を提供する「築間酸菜魚」などを展開する大型飲食グループで、傘下のレストランは180以上を数える。

 1996年、創業者の林楷傑さんは、石鍋の老舗「韓香村」からオリジナルスープのレシピを学び、自ら魚介類を使ってテストを繰り返し、濃厚な独自の石鍋スープベースを作り出した。2010年、基隆に「築間幸福鍋物」を開業し、「コスパの良い火鍋」として台湾では128店舗を展開。毎月の来店客数は75万人を超えている。

 同店利用に際して、まず客は一人一鍋のベースを注文。スープ類は12種類のだし(25香港ドル~)から選ぶ。次に牛肉、海鮮、豚肉、鶏肉、羊肉などのメインの具材を選ぶ。野菜類は、ビュッフェバーでトレーに整然と並べ、食べ放題で提供。野菜だけでなく、台湾の火鍋では一般的な皮の部分を卵で仕上げたギョーザ「台灣蛋餃」、アヒルや豚、ガチョウの血ともち米で作る「米血」、魚のすり身で作った「花枝」など33種類を並べる。火鍋セットには無料のライスが付く。

 シグネチャーのスープ(湯底)は、台湾でも人気がある「鎮店招牌石頭湯」(25香港ドル)。研究を重ね、丸一年の調整を経て完成させたもので、同ブランド専用に開発されたスープで、タマネギ、ニンニク、干しイカ、干しシイタケを炒め、スープのベースを作る。

 嘉義鍋魚湯(40香港ドル)は、嘉義の定番の味で台湾の家庭ではなじみがあり、旧正月の定番料理の一つ。ラードに加え、台湾の台所には欠かせないインドや東南アジアを起源とする大豆油やニンニク、エシャロット、唐辛子、魚、干しエビを原料とし、うまみと辛みを併せ持つ「沙茶醤(じゃん)」、大豆入りの豆板醤「辣豆瓣」に、タマネギとシイタケなどを炒めることで「素材の強い風味がスープに溶け込む」という。

 クリーミーなキノコの湯底「鮮菇●香湯」(30香港ドル)は、キノコと野菜の炒め物を独特の割合で入れ、牛乳も入れて煮込んだもの。ほかにもロブスタービスク「爆炒龍蝦湯」や香港火鍋でも人気のトマトベースの「特濃番茄湯」(35香港ドル)など、5種類の香港限定のスープもある。

 海鮮の盛り合わせを組み合わせた「海鮮總匯鍋」(320香港ドル)は、魚の切り身3種類(タイ、サーモン、スズキ)、貝類3種類(カキ、アサリ、カキ)、エビ2種類(シラエビ、テナガエビ)、アオリイカなど9種類を組み合わせシェアもできるようにした。

 肉類は和牛の盛り合わせを組み合わせた「日本A5和牛鍋」(120グラム=450香港ドル、200グラム=520香港ドル)は、山形牛や北海道知床牛、仙台和牛などA5ランクのものや、どのスープにも合わせやすいという「松阪豬肉鍋」(120香港ドル=220香港ドル)などもある。ズワイガニのカニみそを使ったいくらチャーハン「雪蟹膏鮭魚卵拌飯」は、盛り合わせなどのセットに35香港ドル追加で注文でき、みその強い香りを調整するためにネギとスライスニンニクを入れた。

 ランチはスープを一つ選択したうえで、メインの具は88香港ドルで、牛や鶏、豚、魚などから2種類を選べる。ランチ価格は平日の16時30分まで適用する。

 滞在時間制限は100分とし、同伴する120センチ以下の子どもは無料、121センチ~139センチの子どもは100香港ドル。

 営業時間は11時~23時。

 ●=石へんに本、●=女へんに乃

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