食べる

香港の広東料理「南海一號」がリニューアル ランチは点心食べ放題も復活

9月15日尖沙咀の広東料理「南海一號」がリニューアルオープンした、

9月15日尖沙咀の広東料理「南海一號」がリニューアルオープンした、

  • 1

  •  

 尖沙咀でビクトリアハーバーを望む景色が人気の広東料理「南海一號」(30/F, iSQUARE, 63 Nathan Road, Tsim Sha Tsui, Kowloon, Hong Kong, with direct access to Tsim Sha Tsui MTR station. TEL 852 2487 3688)が9月11日、リニューアルオープンした。

リニューアルした店内の様子

[広告]

 同店は、入居する駅直結のショッピングモール「iSQUARE」開業時に入居した最上階のレストランで、2010年から香港出張者の会食や観光客などからも人気を集めてきた。同店の由来はまさに鄭和の南海遠征だが、鄭和は朝貢貿易を目的とし、東南アジアからインド洋に派遣した大艦隊を指揮した人物。29年間に前後7回にわたる南海遠征を行ったとされる。

 今回の改装ではより「南海一號」を強調する要素が増え、エレベーターを降りると南海1号船の30分の1模型も展示。付近には大きな水槽もあり、海鮮料理を一番フレッシュな形で提供する。メインダイニングエリアにはもともと吹き抜けがあり開放的なモダン空間だが、店内で一番注目のエリアは、メインダイニングから見上げたところから、眼下をみつめる大きな「アイ」ウインドー。店内の階段を使い上層階にある会員制のフロアに設置された大きな目の形をしたしつらえの裏側にはDJブースがあり、目線の先は同店併設のeye barにつながる。象徴的な長いバーカウンターは、全てを見渡せる「アイ」ウインドーを見上げられるようにしている。

 14年を経て、「将来的には、より会員制のレストランにしていきたい」とするが、今回のリニューアルでも31階の最上階は会員のみ利用ができ、ランチ時でもコースで1人1皿ずつ提供するメニューを用意した。

 鄭和はその生涯と時代に7回の遠征を行い、新しい航海の度に豊富な食材、香辛料、富、エキゾチックな動物を中国に持ち帰ったといわれる。そうした航海の一つが、インド洋と南シナ海を結ぶ重要な玄関口であるマラッカの探検だった。このエピソードを元に、厨房チームは変わらないものの、マレーと中国の文化が融合したニョニャ料理もラインアップに加わった。ニョニャ料理とは、食材は主に中華料理のものを使うが、ココナツミルク、サンバル、ウコン、レモングラス、などマレー系スパイスを使う。

 エシャロットとシュリンプペーストのソースがオクラを引き立てる「娘惹秋葵」(198 香港ドル)、香港でよく食卓に並ぶことも多い、ハタの一種でクエに似た「ガルーパ」に、東南アジア料理の調味料の代表的なソース「アッサムソース」をかけた「阿參醤星斑●」(438香港ドル)のほか、以前から人気のスパイスの効いた辛みのあるソースが特徴のエビ「金榜●煮大蝦」(138香港ドル)などがある。

 「參巴醤油鷹●魚」(438香港ドル)は、さまざまな唐辛子、ニンニク、エビのペースト、ショウガで構成されているインドネシアの家庭のソースを使う。フライパンで焼いたマナガツオは「外はカリッと、中はジューシーで、ソースが引き立つ」という。

 好評だったランチ時間の「飲茶食べ放題」も復活。小籠包、エビ蒸しギョーザ「晶螢蝦餃」、シューマイ「黑魚子燒賣」などの定番に加え、酢豚「鮮果●●肉」やエビと卵炒め「滑蛋鮮蝦仁」などのメニューも用意する。麺やご飯ものも、平たいライスヌードルを炒める「豚肉炒怡保河粉」、五目チャーハン「揚子炒飯」なども食べ放題に含まれる。

 平日は1人当たり218香港ドル、土曜・日曜・祝日は238香港ドル。ランチタイムのみの展開となり、セッションが2つに分かれている。セッション 1=11時30分~13時、セッション 2=13時~14時30分。
 営業時間は、ランチ=11時30分~15時、ディナー=18時~22時30分。

 ●=月へんに南、●=魚へんに倉、●=口へんに古、口へんに魯。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース