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香港エクスプレス、仙台線を就航へ 個人客を対象に週4便

2025年1月17日から、仙台への直行便を運航開始することを発表した香港エクスプレス

2025年1月17日から、仙台への直行便を運航開始することを発表した香港エクスプレス

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 香港国際空港を拠点とする唯一の格安航空会社(LCC)であるHK Expressは9月20日、香港国際空港と仙台空港を結ぶ直行便を2025年1月17日に開設すると発表し、同日、航空券の販売を始めた。週4便の運航をする予定。これにより香港と仙台および東北への距離が一気に近くなり、ビジネス・観光促進への期待が高まる。

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 香港人にとって日本は最も身近な渡航先ということもあり、コロナ禍が明けると香港と日本を往復する航空便の新規就航や再開が続いている。香港エクスプレスは11月1日、4年8月ぶりに広島空港との定期便の運航を始めるほか、現在、週5便を運航している高松線は7月までの搭乗率が8割を超えていることから11月1日からは2016年の就航以来、初めて週7回、毎日、運航することが決まるなど、地方空港とを結ぶ路線開拓に注力している。

 仙台線については、ドラゴン航空(当時)とキャセイパシフィック航空が過去にフライトしていたが運航を停止した経緯がある。これに代わり、LCCの大湾区航空(Greater Bay Airlines=グレーターベイ航空/GBA)がこの夏に、チャーター便として就航していたがいた仙台線を12月7日から定期便として運航再開すると発表したばかりだ。

 直行便がこれまでなかったため香港から仙台に向かうには、仮に東京経由の場合、成田国際空港または羽田空港から東京駅に移動し、そこから新幹線などを利用するなど、移動が非常に不便だった。

 香港市場はもともと9割以上が個人客の市場であるが、香港エクスプレスは昨年11月より香港内の旅行会社の座席供給を事実上停止している。このため同航空会社による仙台便も個人客の利用が基本となる。

 フライトスケジュールは、火曜・水曜・金曜・日曜の週4便。GBAは月曜・火曜・金曜・土曜運航することから、木曜のみ香港線の運航がない。香港発(UO890便)は、8時15分発-13時30分に仙台に到着する。一方、仙台発(UO891便)は14時25分発-19時香港着。どの機体で運航するのかは明らかになっていたが、香港エクスプレスはA320やA321などを4種類、合計で約30機を保有している。

 同航空会社は、仙台就航を記念して9月20日~25日、往復の最低運賃が香港側は576香港ドル、日本側は5200円のセールを実施している。フライト対象期間は来年1月17日~3月29日となる。

 仙台は、東北6県の中心地で、地理的にも比較的東北の中央部にあることから、仙台を拠点に東北各地へ向かうことが容易になる。そのため、仙台のみならず東北全体のビジネス・観光促進への期待が大いに高まっている。 

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