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灣仔に新モール「合和商場」誕生へ 注目テナントにニトリなど

合和集團(HopewellGroup)は、灣仔で建設を進めているショッピングモール「合和商場(Hopewell Mall)」を11月にソフトオープンする。

合和集團(HopewellGroup)は、灣仔で建設を進めているショッピングモール「合和商場(Hopewell Mall)」を11月にソフトオープンする。

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 灣仔(Wanchai)地区の開発を主導する大手デベロッパー、合和集團(Hopewell Group)が10月3日、現在建設を進めているショッピングモール「合和商場(Hopewell Mall)」(183 Queen’s Road East, Wanchai, Hong Kong TEL: 2863 5420)を11月にソフトオープンすると発表した。

約6万平方フィートの公園も新たに造成

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 灣仔駅から徒歩3分の場所にあり、香港のビジネス中心地区と交通の要所という立地条件を戦略的な利点とし、近隣の高級住宅、オフィス関係者、ホテル宿泊客、展示会参加者などをターゲットに、小売業の不振にあえぐ香港経済を活性化させるものとして期待が集まっている。

 同グループは灣仔を中心に開発するデベロッパーで、特に灣仔にある66フロア、216メートルある高層ビル「合和中心(Hopewell Centre)」は1980年の完成当時、香港一の高さを誇り、最上階の円形の部分は回転するレストランが象徴だった時代がある。1990年に中国銀行ビルが完成するまで香港一の高さを誇っていた。

 現在は合和中心を軸に、西側には「合和酒店(Hopewell Hotel)」を建設しているほか、東側にはオフィスビルの「胡忠大廈(Wu Chung House)」、北側には「QRE Plaza」など「HOPEWELL Cluster」という一大ビル群を形成している。●湾(Tsuen Wan)にある悅來酒店(Panda Hotel)は日本人観光客がよく宿泊するホテルとしても知られている。

 同グループを創設した胡應湘(Gordon Wu)さんは、香港とマカオ、珠海を結ぶ「港珠澳大橋(HZMB)」のアイデアを提唱した人物であり、近年のニセコの開発にも関わるなど、インフラ投資を進めてきた。

 今回オープンするモールは、合和中心の下層階をリニューアルし合和商場とする。5万平方フィートのニトリがキーテナントとして入居するほか、西松屋の香港公式小売店「Hailey’s House」、シンガポール発の子ども向けプレーグラウンドの「Kiztopia」、トイザらス、多国籍料理店「food le parc」、ペットショップ「The Barkyard」などが入居する。ファッション、飲食など多彩なテナントと契約しており、同グループによると、既に全テナントの9割が埋まったとしている。

 高層ビルが密集している灣仔地区を考慮して、約6万平方フィート大きさを誇る公園も造成し、少しでも都会の中で自然を感じてもらおうと配慮したという。駐車場は400台分あるが、駐車場代は最大で14時間無料という思い切った施策を講じる。ビジネス街の駐車場不足の解消を狙ったものだが、電気自動車充電ステーションを備えた、香港島最大級の駐車場となる見込み。

 現在、合和中心の西側に建設中の合和酒店は、客室1000室、7万平方フィートの会議施設を造り、2024年12月に開業する計画。同ホテルの下層階は合和商場の拡張部分として建設しており、合和商場と合和酒店を合わせた面積は100万平方フィートに上る。

 ●=草かんむりに全。

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