香港・大潭でドラゴンボートチームが進水式-安全とチームの隆盛願う

船首につけた龍の頭。墨で目を入れる儀式

船首につけた龍の頭。墨で目を入れる儀式

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 中国の伝統的な文化でありスポーツ競技でもある龍舟(ドラゴンボート)のシーズンスタートに向け、香港日本人倶楽部ドラゴンボートチーム「日本龍」が2月16日、本拠地大潭(タイタム)で進水式を行った。

進水式後は沖に出て今シーズン初こぎ。同チームは初心者も随時体験参加が可能

 ドラゴンボート老若男女が楽しめるスポーツとして競技人口も増えつつあるが、香港はドラゴンボート国際大会発祥の地でもあることから世界からの注目も高い地域となっている。ドラマー1人、こぎ手10~20人、かじ取り1人で行う競技で、こぎ手全員が力とタイミングを合わせる必要があることが最大の特徴だ。

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 進水式では、シーズン中の安全とチームの隆盛を記念して、「海の守り神・天后(ティンハウ)への祈願」「龍への目入れ儀式」「守り神への3回こぎ」「豚の丸焼きへの入刀」などが行われた。同チームは、ドラゴンボートを通じて、香港の地域社会との交流をもつことも一つの目的とし、進水式には姉妹チームの「西貢チーム」のメンバーや地元の漁村の人々も駆け付け、交流の時間を持ちながらシーズン開幕を祝った。

 1980年代に結成された同チームには現在約60人が在籍する。在籍年数20年、同チームを率いる会長の藤原悠巨乙さんは「われわれ日本人のチームは他の地元のチームと異なり、多くの駐在員がメンバーにいるため、毎年約三分の一のメンバーが入れ替わる」という状況を説明し、「毎シーズン、新しいメンバーでチームを組み直すところに大変さと面白さがある」と話す。

 参加メンバーの一人は「沖から陸を見るという非日常の景観が素晴らしい」とその魅力を話し、「日本チームは大会でも注目され、『日本龍(ヤップンロン)、頑張れ』という声援が飛び交うことも多い」と、やりがいについて話す。

 同チームは4月6日開催予定の「沙田大会」を皮切りに、レパルスベイ、ラマ島、スタンレー、ディープウオーターベイ、そして国際大会にもエントリーを予定。6月2日の端午節スタンレー大会に照準を合わせ、「勝つこと」「地域交流」を念頭に、土曜日の午後と日曜日の午前の週2回、練習を重ねていく。