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香港エクスプレス、12月に静岡路線開設へ 静岡空港への直行便は初

香港から静岡に初めて国際便が飛ぶことに

香港から静岡に初めて国際便が飛ぶことに

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 香港国際空港を拠点とする唯一の格安航空会社(LCC)「HK Express」は10月21日、香港国際空港(HKG)と富士山静岡空港(FSZ)を結ぶ直行便を2024年12月17日に開設すると発表した。同日、航空券の販売を始めた。

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 香港エクスプレスは、コロナ禍が明けた2023年5月以降も大きな動きを見せていなかったが、機材や人員の見通しがついた2024年後半に入り、一気に積極な動きを見せている。8月に広島へ再就航することを発表した後、翌9月に仙台への就航を明らかにした。静岡へのフライトはそれに続く今年3つ目の就航先のアナウンスとなる。同航空にとって11番目の日本路線で、香港と静岡を直行便で結ぶ初めての路線となる。

 静岡県は、沼津、三島のような日本屈指の漁港があり、すしなど魚介類の料理が豊富であるほか、世界文化遺産の美保の松原があり、山を越えれば熱海、伊豆という日本屈指の温泉街もある。近年、外国人に人気の富士山へは香港人も例外なく訪れる。香港では「ちびまる子ちゃん」の人気が高く、静岡市にある「ちびまる子ちゃんランド」に向かう香港人も多いと見られる。

 ただ静岡県は、東西155キロ、南北118キロあり、東京から静岡に向かう場合、新幹線で1時間だが、西の中心都市の浜松に行くには1時間半もかかるほど大きな県。静岡での移動は容易ではない。つまり、羽田空港に到着してから、東京駅を経由して静岡に移動するのではなく、静岡空港に直接入ることは、観光客にとって時間と交通費の節約にもなる。

 同県には、オートバイの「スズキ」「ヤマハ発動機」、コスメの「シャンソン化粧品」、楽器の「ヤマハ」「河合楽器製作所」、プラモデルの「タミヤ」、食品の「はごろもフーズ」「いなば食品」、ロジスティクスの「鈴与」など全国的に名が知られ、香港人になじみのある企業も少なくないほか、飲食業では長蛇の行列で知られるハンバーグレストラン「さわやか」もある。ビジネスマンの往来という意味でも、静岡就航による効果に期待がかかる。

 静岡線のフライトスケジュールは、火曜・木曜・土曜の週3便。火曜・木曜の香港発(UO894便)は、9時15分発-13時45分静岡着。土曜発(同)は8時55分発-13時45分静岡着。火曜・木曜の静岡発(UO865便)は、14時45分発-18時40分香港着。土曜発(UO845便)は14時45分-19時香港着。使用機材はA320NEO。

 静岡線就航を記念して12月21日~10月22日23時59分、往復航空券を、日本側では2,000円~、香港側は110香港ドル~で販売する。フライトの対象期間は2024年12月17日~2025年3月29日で、同航空の公式サイトで扱う。

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