カジュアル衣料品店「ユニクロ」が11月29日、香港・太古駅直結のショッピングモール「太古城中心」(Shop 100 & Shop 217, Cityplaza, No. 18 Taikoo Shing Road, Taikoo Shing, Hong Kong)に、香港初となる「UNIQLO COFFEE」を併設する新コンセプト店舗をオープンした。
地元アーティスト「Moving Drawing」とコラボした店舗オリジナルの内装
2024年に40周年を迎え、全世界の店舗数が2500を超えた同ブランドは、香港には2005年に進出。現在香港内では30店舗以上を展開している。
太古城中心店は別フロアでこれまで18年間営業を続けてきたが、2フロアにまたがる計2万5000平方フィート超えの面積に拡大移転した。同店舗は、ユニクロがグローバルで掲げるブランド哲学「Lifewear」をテーマとした新コンセプト店舗として、香港初となる要素や、店舗独自の取り組みなどを多く取り入れた。
シンプルな木を基調とした店内には、香港初の試みとして、子供も店舗で過ごす時間を楽しめるよう、児童書と子供用の机・イスを用意した「ユニクロ・キッズライブラリー」のスペースを設けている。
新店舗の目玉の一つは、香港初進出となるオリジナルのカフェ業態「UNIQLO COFFEE」を併設したこと。買い物の合間の休憩スポットとして利用できるよう、店舗の一角にカフェスタンドとベンチを設け、日本と同様にオリジナルコーヒー(30香港ドル)や抹茶ラテ(30香港ドル)などのドリンクを提供する。また、東京・銀座の老舗洋菓子店「銀座ウエスト」の人気商品「バタークッキー」と「ソフトタルト」に「UNIQLO COFFEE」のロゴを入れたオリジナルのスイーツも販売する。
ユニクロでは、店舗ごとに様々なブランドや地元アーティストなどと限定コラボをしているが、新店舗では、香港のアーティスト「Moving Drawing」、日本のコーヒーブランド「UCC」、カフェでもコラボする「銀座ウエスト」と限定コラボデザインを制作した。店舗限定商品として販売するほか、Tシャツやバッグなどにロゴを自由に配置しオリジナルアイテムを作ることができる「UTme!」のサービスでも店舗限定デザインとして選択できるようにした。「Moving Drawing」とは、商品デザインだけでなく、店舗内装でもコラボ。太古エリアのランドマークなどを描いたオリジナルのアート作品を店内に飾り、店舗の個性を打ち出した。
洋服を楽しみながら長く着続けるためのサステナブルな取り組みとして、世界で展開を進めている有料サービス「RE.UNIQLO STUDIO」も、今年8月に開始した銅鑼湾・リーガーデン店に続く2号店として取り入れた。ユニクロで購入した衣類のほつれや穴あきなど、傷んだ箇所を修理する「リペア」と、80種類以上のテンプレートからデザインを選び、衣類の好きな場所に刺繍をすることができる「リメイク」のサービスを提供する。
営業時間は11時~22時。