香港最大手デベロッパーの一つ「新鴻基地産」(Sun Hung Kai Properties)が1月22日、スポーツをベースにした複合施設「西沙GO PARK」を開業した。
同エリアは、新鴻基地産における大規模都市開発を進めるエリアで、烏溪沙(Wu Kai Sha)が最寄り駅となる。西貢(Sai Kung)北東部と結ぶ西沙路(Sai Sha Road)沿いの島の東側に設けた。付近に建設中の住宅エリアも約9500戸を投入する、近年香港で最大級の住宅開発プロジェクトは、今シーズン中に第1期として781戸の販売も予定している。
新鴻基地産の郭炳聯主席兼董事總經理は「西沙プロジェクトは、完成までに10年を費やした当社、近年最大級の複合開発で、西沙GO PARKは香港の真新しいランドマークになる」と話し、「当社は西沙の美しい景観と周囲の山々や水辺を生かし、西沙GO PARKを香港市民全員の裏庭として、一般市民がスポーツを楽しめる新たなランドマーク、そして家族3世代がペットと一緒に訪れてもらいたい」とあいさつした。
世界的に名を知られるザハ・ハディド・アーキテクツ(Zaha Hadid Architects)が設計した総面積130万平方フィートの同施設は、自然の流線型のフォルムを取り入れた未来的なデザインで、スポーツ、エンターテインメント、ダイニング、レジャー体験の新たなランドマークに位置付ける。このうち30万平方フィートを「西沙 Go Park」と呼び、残りの100万平方フィートを「Go Park Sports」で構成する。
幅広いスポーツに対応できるのが特徴で、ゴルフ、テニス、サッカー、ラグビー、ベースボール5、3人制バスケットボール、ソフトホッケー、クリケット、テニス、ペタンク、スティックテニス、ローラースケート、デュアスロン、バランスバイク、サイクリング、ロードサイクリング、ランニングなどを想定する。
パーク内には、全フェアウェーにトラックマンのレーダー技術を備えたゴルフ練習場、ピックルボール専用コート、プロサイクリングロードサーキットやデュアスロンレースなどのハイレベルなイベントをサポートするのに十分な仕様と安全性を備えたプライベートサイクリングコースやランニングコースなど、プロ仕様のスポーツ施設も多数用意。さらに、クリケットとテニスのコート5面、スティックテニスコート1面、標準的なテニスコート6面、サッカー場、3人用バスケットボールコート、ローラースケート場も設置した。
地下にはライブ会場にもなる「AXA Dreamland 安盛創夢館」が、グランドフロアにはレストランやクライミング用の壁がある。香港はフェンシングが盛んでもあり、同エリアにフェンシング学校も開設するほか、ヨガなどのクラスも備えた24時間営業のフィットネスセンターが「GO PARK STADIUM」にオープンする。
全天候型の水泳レッスンやトレーニングに適した25メートルの屋内温水プールなども3月ごろにオープンを予定するなど、今後随時オープンしていく。
最上階は、利用可能な4万平方フィートの子ども用プレーエリアが3つあり、3000平方フィートのペットと一緒に楽しめるスペースのほか、多数のレストラン、小売店、プレーグラウンドもある。
レストランについては、ロイヤルガーデンホテル傘下のレストラン「Asian Delights by The Royal Garden」、やスーパーマーケット「Yata一田」が展開する初のコンビニ&レストラン「Yata Eats一田食堂」のほか、軽食&コーヒーの「BLA BLA by Sensory Zero」、德國軟糖品牌「Bears & Friends」、小食店「Bunny Churros」、牛●冰室、味千拉麺、韓国式唐揚げ「NeNe Chicken」、カフェ「PHI Coffee & Pancake」、ピザレストラン「PIZZA EXPRESS」、カフェ「The Pantry Cafe」などが随時オープンしている。
アクセスは烏溪沙(Wu Kai Sha)駅から車で約4分、大學(University)駅から車で約8分の距離にあり、ほかにも沙田や西貢から発着するバスやミニバスなども多数運行。週末には、沙田、馬鞍山からペットと一緒に乗車できる九龍バスのPB5も運行している。
●=女へんに乃。