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香港米線「譚仔三哥」が新コンセプト店 具材の量でチャージ、一人鍋にも

「譚仔三哥(タムジャイサムゴー)」が2月6日、組み合わせ自由な麺を作ることができる新しいコンセプトの店をオープンした

「譚仔三哥(タムジャイサムゴー)」が2月6日、組み合わせ自由な麺を作ることができる新しいコンセプトの店をオープンした

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 香港人のソウルフードの一つでもある米線店を展開する「譚仔三哥(タムジャイサムゴー)」が2月6日、組み合わせ自由な麺を作ることができる新しいコンセプトの店「三哥●」(Shop C110, 1/F, YOHO PLUS, 2-6 Fung Cheung Road, Yuen Long, New Territories)をオープンした。

棚に並べられた60種類以上の具材と麺ベースを選ぶ新業態

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 米線はもともとは中国本土の中雲南省発祥の米と水だけで作る麺で、モチモチしていて、かみ応えが良く、週に何度も食べる香港人もいるほどの日常食。同店は香港の米麺専門ファストフードチェーンとして、シンガポールと日本にも展開する。2017年にトリドールホールディングスが「譚仔雲南米線」「譚仔三哥米線」を買収し、話題になった。もともと譚家の譚澤強さんによって1996年に設立されたが、兄弟間の意見が対立し、2008年に「譚仔三哥」が完全に分裂した経緯があり、しびれて辛い「麻辣米線」に焦点を当て、赤をベースにしたロゴにはカートゥーン調の三哥のイラストなども使い、若者を引き付けてきた。

 多様なスープベースに人気がある同ブランド。「麻辣」「酸辣」「清湯」などがあり、他のブランドにはない独自の「●辣」スープもある。辛さの階級システムは細かく、このスープを自由に選べる柔軟性が人気の秘訣(ひけつ)だという。米線の他に、豚の舌(豬●)、ピータン(皮蛋)、キュウリ(手拍青瓜)などの多様なつまみ「特色小吃」も提供している。これらの小吃は他の米線店ではあまり見られない。

 もともと、好きな麺に好きな具を載せる食べ方「車仔麺」に似た注文スタイルを採用し、同ブランドの特徴である 「香り、しびれ、辛み、スパイシーさがあるスープ」を組み合わせ、具材は量り売りで、量は自分で調節できるようにした。

 新しい注文までの5段階方式として、「●」(=持ち上げる)、「●」(=取る)、「磅」(=重量を測る)、「揀」(=選ぶ)、「●」(=注文する)のステップを表示し、60種類以上の具材、量、調理法から選ぶことができる。

 客はまず 具材棚に並べられた60種類以上の具材と麺ベースを選ぶ。エビ、アサリ、イカ、湯葉、レンコン、オクラ、昆布、シイタケ、芋のハルサメ、カニカマ、ネギなどを多数並べた。 肉類、野菜、麺など多くの食材が100グラム当たり16.8香港ドル、一部食材は1皿18香港ドルに設定した。

 具材を載せたトレーをカウンターに持っていくと、スタッフに任せる通常の丼スタイルの「姐姐●」か、コンロで自分の席で温めて調理する「獨自●」から選ぶことができる。「獨自●」は15時以降利用可能でセットメニュー(8香港ドル追加)として提供し、好みのスープベース1種、トッピング(ネギ、パクチー、酸菜)から1種、特製ソース1種を追加して調理する。 「獨自●」は一人鍋のようなメニューにもなる。

 スープは8種類あり、クリアスープ「清湯」、辛みのある「麻辣湯」、トウガラシと黒こしょうを牛肉のだしから作った中国の伝統的なスープ「●辣湯」、酸味もあるサンラータン「酸辣湯」、トマトベースの「番茄湯」、15種類の香辛料と調味料を使い、すりつぶしたサンショウ、八角、唐辛子を加えた辛みある「三哥水煮湯」、重慶の濃厚な味わいで、香りも強いサンラータン「重慶三哥酸辣湯」と、マレーシアやタイの辛いスープがベースの「砂砂湯」を用意。好みで辛さも調節でき、「自分好みの一杯を完成させることができる」という。

 キュウリ(手拍青瓜)、ウニ(雲耳)、豚の耳(豬耳)、豚の舌(豬●)、手羽先(湖南土匪鶏翼/新疆香草鶏翼)など、同ブランド名物のつまみやドリンク、デザートを追加できる。

 営業時間は11時~21時30分。

 ●=湯かんむりに火、●=火へんに胡、●=月へんに利、●=手へんに令、●=手へんに羅、●=口へんに盆。

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