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焼肉グレート、香港・中環に焼き肉新店「Yakiniku Sho」 全焼きサービスで提供

「Yakiniku Sho」はお任せメニューでありながらも値段はリーズナブルに抑えた

「Yakiniku Sho」はお任せメニューでありながらも値段はリーズナブルに抑えた

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 焼肉グレートが展開する焼き肉店の新店「Yakiniku Sho」(60 Wyndham street Hong Kong TEL 2327 2233)が5月27日、中環の雲咸街にグランドオープンした。

店員がすべてを焼いてくれる全焼きサービスを導入、ミズジなどの希少部位をゆったり1枚ずつ食べられる

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 同店は、宇都宮を起点に東京・神田に出店するほか、香港では既に2店舗を展開する「焼肉グレート」が手掛け、新店は香港3店舗目となる。香港の上環店は初の海外進出となった店舗で、「カジュアルに仲間と焼き肉を楽しむ大衆性も残した店」として人気を集める。2019年にオープンしたSOHO店は、一品焼き終わってからもう一品と、スタッフが調理温度と時間を調節しながら提供するスタイル「全焼きサービス」を導入し、カウンター席でゆったり希少部位を一枚ずつ食べられることから、常連をつかんできた。

 中環にできた新店舗では、神田店で現在採り入れているスタイルを踏襲する。神田では「お任せ」のオーダーを受けると店員が全てを焼くサービスを導入している。中環店では、「お任せ」の2コース(Don’t think “Yasu”=490香港ドル、 Don’t think “Sho”=790香港ドル)のみを用意する。

 「すしはもともと、お任せスタイルがあるのに、日本の焼き肉ではお任せスタイルの店はそこまで多くない」と津川勝治社長。店内は少し薄暗く落ち着いた趣に仕上げ、1卓ごとに焼き担当がつく。このスタイルを同店では「東京焼肉」と名付け、「香港を成功させ、『東京焼肉』をニューヨークで開店させることに照準を合わせていきたい」と津川社長は力を込める。

 同グループはもともと希少部位を扱うが、ブランド和牛にこだわるだけでなく、「部位ごとに良いもの」を組み合わせたセットで提供する。黒毛和牛、アンガスビーフ、北海道産の豚などを扱うが、前足部分の希少部位、特に赤身肉に注目する。

 その中でもミスジは希少部位としても知られてきたが、もう少し上の部分であるウワミスジを「ミスジブリアン」と名付けるなど、部位を細かく分ける。部位ごとにそのまま食べたり、スパイスをつけたり、漬けダレなどもアドバイスするという。

 スタッフ教育では、「とにかく実際に提供する肉を自分で焼いて、食べさせ、切り方や焼く秒数、塩加減などによってどのような違いがあるか学んでもらうしかない」と津川社長。塩はあえて手で直接振りかけるが、「店で使う海塩はミルを使うと細かくなりすぎてしまうので、粒感を少し残すために手を使う」という。

 焼き肉に合わせるアルコールの提案は日本酒。ビールは1種類のみとし、「日本酒」に焦点を当て、独自に選んだ銘柄を置く。「和牛と日本酒の組み合わせの素晴らしさを発見してほしい」とし、冷やしたグラスも用意する。酒のペアリングメニューも「Trust me“Kazu”」(200香港ドル)と「Trust me“Kelvin”」(390香港ドル)を用意した。

 韓国版茶わん蒸しともいわれる「ケランチム」もサクラエビとネギを組み合わせたものや、ズワイガニと明太子など研究を重ねた組み合わせを用意。「サムギョプサル」も、みそダレに大葉ペースト、しょうゆなどを組み合わせるなど工夫を凝らす。

 営業時間は19時~23時。日曜定休。

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