「サーフ＆ターフメニュー」をうたうステーキハウス「Porterhouse」（24th floor of California Tower, 30-32 D’Aguilar Street, Lan Kwai Fong, Central TEL:2522 6366）が7月10日、蘭桂坊のカルフォルニアタワー24階に移転オープンした。新店舗は屋内に70人まで収容でき、バルコニーに16席を備える。同店はステーキハウスとしての地位を確立しながら、シーフード料理も充実させるなど、進化してきた。週末のブランチは混み合っている。

新店舗には、開放的な16席のバルコニーも

　ペントハウスをイメージした店内には、床から天井まで広がる大きな窓と、屋外バルコニーにつながるガラス扉があり、自然光が降り注ぐ。ターコイズブルーと鮮やかなオレンジの布張りのバンケット席と、スタイリッシュな黒と白のストライプのカーペットの上に置かれた大理石の天板のテーブルを調和させた。

　「ミックシェフ」として知られるマイケル・ボラム（Michael Bolam）総料理長が指揮を執る。オーストラリアのハンター・バレー出身のミックシェフは、「この2年間、常連がステーキ以外の料理を楽しんでいただいているのを見て、今回のメニュー構成を考えた。リーズナブルな価格でさまざまな小皿料理を提供できる」と自信をのぞかせる。

　同レストランの移転オープンと夏のプロモーションを記念して、「Rump & Roll」という3コースディナーでは、90分間ステーキ食べ放題も選べるセットが登場した。8月31日までの毎週日曜日から水曜日まで、オーストラリア産和牛ランプステーキが90分間食べ放題となるが、このコースディナーを388香港ドルの特別価格で提供する。さらに1時間98香港ドルで、赤・白ワイン、ビール、オレンジジュース、ソフトドリンクなどが飲み放題となる。

　ディナーは前菜に、トリュフクリーム、ルッコラ、パルメザンチーズを添えた牛肉のカルパッチョや定番のカプレーゼサラダなどから提供する。ロブスターのレムラードとユズマヨをトッピングした濃厚でクリーミーなロブスターのビスクに続き、ロブスターを使った料理を提供。シーフードのメインディッシュは、炙（あぶ）りサーモン、ムール貝の白ワインソースなどから選ぶ。肉を選ぶ客には、オーストラリア産和牛ランプステーキを90分間食べ放題で提供する。

　夕方用のメニューとしては、日替わりドリンクハッピーアワーとして、18時までプロセッコ、ワイン、ビール、アペロール・スプリッツを1時間飲み放題で168香港ドル2時間248香港ドルに設定した。バースナックのセレクションとしてエビトースト「Bang Bang Shrimp（2個、78香港ドル）は、外はカリッ、中はトロトロとしたエビにゴマ、トビッコ、アイオリをトッピングした香港スタイル。ミックシェフ特製の 「デンジャーソース」を添えた。「Cheesy Poof」（各48香港ドル）は、トンカ豆を練り込み、すりおろしたパルミジャーノをトッピングした揚げマカロニチーズ。ほかにもラム串（168香港ドル）は、ニュージーランド産の子羊のテンダーロインをオリーブオイルとオレガノに一晩漬け込み、強火で焼く。甘いゴルゴンゾーラソース、ポーチした洋ナシ、ビネガーなども使い味に変化を加えた。

　アラカルトメニューには、生とコールドの前菜も豊富にそろえる。ヒラマサのセビーチェ（158香港ドル）、韓国韓牛のタルタル（188香港ドル）などを用意。ニュージーランド産オラ・キング・サーモン（158香港ドル）は、軽く塩漬けにし、スライスした生サーモンに、ユズポン酢ソースと、ガーリックとブラックベリー入りのホイップしたフェタで甘みを引き出した。

　骨髄のロースト「Roasted Bone Marrow」（168香港ドル）は、骨髄を一晩漬けてからカンボジアのこしょうと塩で、弱火でローストし、ニンニクのコンフィとピンクペッパーコーンを添え、ハーブサラダとトーストしたサワードゥブレッドを添えたり、ニュージーランド産ムール貝「N.Z. Mussels （500グラム、248香港ドル」は、中国の紹興酒とシェフ特製のXO醤（じゃん）で調理し、28日間乾燥させた熟成牛肉と定番の干し貝柱を加えて濃厚なうまみを生み出すなど、伝統的な香港スタイルで仕上げている。

　営業時間は、ランチ＝11時30分～15時、ディナー＝18時～23時（日曜は22時まで）。