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佐賀県有明海産のノリ使う「鶏蛋仔」、香港のサークルKで限定販売

「サークルK」油麻地碧街店で限定販売する佐賀県有明海産のノリを使った「佐賀海苔鶏蛋仔」

「サークルK」油麻地碧街店で限定販売する佐賀県有明海産のノリを使った「佐賀海苔鶏蛋仔」

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 佐賀県が香港のローカルスナックであるエッグワッフル(鶏蛋仔)専門店「Aberdeen Hong Kong Waffle」と提携し、8月25日、香港内のコンビニエンスストア「サークルK」油麻地碧街店で、佐賀県有明海産のノリを使った「佐賀ノリ鶏蛋仔(佐賀ノリエッグワッフル)」の販売を始めた。

佐賀県有明海産のノリを使用したエッグワッフル「佐賀有明ノリ」(25香港ドル)

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 鶏蛋仔は香港の伝統的なストリートスナックで、「カリッと香ばしい外側とふんわりと柔らかい内側の食感」が特徴。「佐賀ノリ鶏蛋仔」は佐賀ノリの焼きのり1枚をそのまま使い、ワッフル生地の間に挟み込むことで、「どこを食べてものりの風味を感じられる」ように仕上げた。ワッフルの突起部分には佐賀ノリの「カツオのりふりかけ」をまぶすことで、ふりかけの塩気とワッフル生地の甘みが「甘じょっぱい」味わいを生み出している。

 佐賀ノリは2022年までに19年連続で生産量・販売額で日本一を記録している佐賀県の特産品で、佐賀ノリが育つ有明海は、112本もの河川が流れ込むことで豊富な栄養を蓄え、潮位差が最大6メートルに及ぶことが特徴。この潮位差を生かして、海に支柱を立て、網を張っていく「支柱式」の養殖方法を採用することで、ノリは効率的に光合成を行い、アミノ酸を生成し、「卓越したうまみを持つ佐賀ノリが生まれる」という。

 佐賀県はこれまでにも、香港市場で佐賀牛に次ぐ同県の特産品として佐賀ノリを定着させるため、香港の伝統的な菓子「鳳凰巻」や、はやりのレストラン、Michelin掲載のラーメン店などとのコラボレーションを展開してきた。

 今回のコラボレーション先「Aberdeen Hong Kong Waffle」は、日本に拠点を置く香港人の陳家祺さんが2022年3月に創業した長崎県佐世保市発祥のエッグワッフルブランドで、日本食材を用いた独自のエッグワッフルを開発している。同ブランドの香港への初めての逆輸入として2024年に「サークルK」油麻地碧街店で展開した期間限定店が好評を得て、今回再び同店での期間限定商品として実現した。

 今回の期間限定店で販売する「佐賀有明ノリ」(25香港ドル)と「佐賀有明ノリ&チーズ」(42香港ドル)の2種類はいずれも、「Aberdeen Hong Kong Waffle」の日本の店では販売していない香港限定フレーバーとなる。

 陳さんは「写真映えへのこだわりが強い」という香港の人々の特徴を捉え、商品の提供方法にも工夫を凝らす。香港では鶏蛋仔を折り曲げて提供する店が多いなか、今回はフラットな状態で提供することで、「焼きのり1枚をそのまま使ったインパクトのある見た目を際立たせることを狙っている」という。

 さらに、香港では鶏蛋仔を手でちぎって食べることが多いが、フラットなパッケージにすることで、片手でスマートフォンを持ちながら、持ってかぶりつく食べ方もできるようにしている。ちぎらずにかぶりつくことで、「佐賀ノリの風味をより一層強く感じられる」という。

 販売時間は14時~22時。9月7日まで(「佐賀有明ノリ&チーズ」は8月29日から販売)。

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