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香港で循環型デザイン展示 香港デザインセンターとオランダ総領事館が共催

「Designing Circularity」と「All Things Circular」、2つの展覧会で構成する

「Designing Circularity」と「All Things Circular」、2つの展覧会で構成する

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 香港デザインセンターと在香港・マカオオランダ王国総領事館が現在、「循環型デザイン」をテーマにした展覧会を深水●の「DX design hub」(Hong Kong Design Centre The Design Museum, 2/F, DX design hub, 280 Tung Chau Street, Sham Shui Po, Kowloon)で開催している。

香港デザインセンターは香港をアジアの国際デザイン拠点を目指す

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 同会場で、8月27日から公開の「Designing Circularity」と9月8日から公開の「All Things Circular」、2つの展覧会で構成する。

 「Designing Circularity」では、「地球資源の過剰消費」という課題を起点として、建築、ファッション、日用品のあり方を見直し、資源を循環させて生かすための実践的な解決策を紹介。展覧会のテーマ「循環型デザイン」に沿って、建物・衣服・モノの「使用後」に焦点を当てている点が特徴で、廃棄をゼロにし、再生可能素材の利用、再使用、そして製品寿命の最大化を目指すといった新たな文化への移行を提示している。

 同展は2023年に香港のセントラル・マーケットで初開催し、今回が2回目の開催となる。今回はオランダのデザイナー Sjoerd Hoekstra(ショールト・フークストラ)さんとSimone de Waart(シモーネ・デ・ワールト)さん、香港の建築デザイナー Hoi Chi Ng(ホイ・チー・ン)さんが共同キュレーションを務め、新たな視点と先駆的なアイデアを用い、内容をアップデートした。

 「All Things Circular」は、毎年10月に開催されるオランダ最大級のデザインイベント「オランダ・デザインウィーク」に香港から初めて出展したデザインショーケースで、香港での公開は今回が初となる。

 同展では、香港に根付く「柔軟さ」「謙虚さ」「思いやり」といった文化を背景に、環境に優しく、人に寄り添うデザインのあり方を紹介する。食品や衣服、住まい、日用品、陶磁器や麻雀牌といった伝統的な工芸品など、幅広くデザインを取り上げるほか、視覚障害者や高齢者の暮らしを支える取り組みなども取り上げ、環境への配慮と人への思いやりを両立させた、新しいデザインの形を提示する。

 香港デザインセンターは2001年設立の非営利団体で、デザインとイノベーションを通じて社会・産業・文化の発展を促進し、香港をアジアの国際デザイン拠点として発展させることを使命としている。同団体と展覧会を共催するオランダ総領館のMaurits ter Kuile(マウリッツ・テル・カイレ)総領事は「オランダのデザインとクリエイティビティーが、製品の使用後を見据えた循環型デザインを実践している姿を紹介できることを誇りに思う」と述べ、さらに、「香港デザインセンターは長年にわたりローカルとインターナショナルのデザイナーを結ぶ架け橋であり、この展覧会が香港とオランダの交流をさらに深め、デザインの役割とESG目標達成に向けた議論を加速させることを確信している」と共催の意義を話す。

 開催時間は11時~19時。入場無料。火曜休館(祝日は除く)。11月24日まで。

 ●=土へんに歩。

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