
福岡で2016年に創業した「博多天ぷら ながおか」が9月10日、銅鑼湾のLee Garden Three(Shop 226ー229, 2/F, Lee Garden Three, 1 Sunning Road, Causeway Bay, Hong Kong)に香港初出店を果たした。
オープンキッチンを備えた店内、自然木を取り入れた内装がモダン居酒屋の雰囲気を演出
城間一晃さんと城間達也さんが兄弟で創業した同店は、福岡の居酒屋「ながおか」から始まり、天ぷらを中心としたブランド「博多天ぷら ながおか」へと進化してきた。
福岡の本店は、シェフが目の前で天ぷらを揚げるオープンキッチンと全席カウンターの店内で、料理人との気軽な会話を楽しみながら、揚げたての天ぷらを味わうことができる「カジュアルな天ぷら屋」をコンセプトとしている。
香港の店は本店の2倍の広さを確保した。特徴であるオープンキッチンはそのまま踏襲し、カウンター席を中心とした店内で、「日本の屋台文化の楽しさと現代的でおしゃれな感覚を合わせた新しい食体験を提供する」という。自然木を取り入れた内装は「洗練されながらも落ち着いたモダン居酒屋の雰囲気を演出している」とも。
オープニングメニューは本店と同じ構成で、食材は日本から空輸したものを使う。定番の前菜「ウニのプリン」(58香港ドル)は滑らかな茶わん蒸しに、しょうゆを利かせただしを重ね、ウニとイクラをあしらったもので、本店では特に若い世代の客から人気を得ているという。
メインの天ぷらは定番メニューだけでなく、創作メニューも豊富。「A4和牛天ぷら」(98香港ドル)は赤身の和牛をシソの葉で包み、二度揚げすることで柔らかさを引き出した。「小柱と三つ葉のかき揚げ」(68香港ドル)は帆立と三つ葉を混ぜ合わせて黄金色に揚げ、九州産ののりで包んだ。
季節のデザート「みかん大福天ぷら」(68香港ドル)は、ミカンを滑らかな小豆餡(あん)と薄い餅で包んで丸ごと揚げ、外はカリッと中は柔らかく仕上げ、色鮮やかな断面が見えるよう半分に切って提供する。
ほかにも、魚介から肉までそろえた前菜(48香港ドル~)や30種類以上の天ぷらメニュー(18香港ドル~)、佐賀米とかつおじょうゆだしを用いて注文ごとに炊き上げ卵黄を添えた「黒毛和牛の土鍋ご飯」(288香港ドル)など幅広いメニューを用意している。
アルコールメニューもサワー、日本酒、ハイボール、焼酎、ワインなど豊富な品ぞろえ。レモンの皮を2週間漬け込み、甘みを加えてバランスを整えた「ながおかレモンサワー」(68香港ドル)や「自家製コーラ」(58香港ドル) などのオリジナルドリンクも提供する。
同店はこれまでにグローバル展開としてタイのバンコクに出店しており、タイの店では店舗限定メニューを提供している。今後、香港でも同様に香港限定メニューの提供を予定しているという。
営業時間は11時30分~23時。