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ワインと美食の祭典「香港ワイン&ダイン・フェスティバル」開催へ

セントラル・ハーバーフロントで10月23日~26日、「香港ワイン&ダイン・フェスティバル」を開催

セントラル・ハーバーフロントで10月23日~26日、「香港ワイン&ダイン・フェスティバル」を開催

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 「香港ワイン&ダイン・フェスティバル」が10月23日~26日の4日間、開催される。主催は香港政府観光局。昨年は15万5000人が来場した。今年も中環のセントラル・ハーバーフロントで、ビクトリアハーバーの夜景を背景に、ミシュラン星付きシェフによる料理と世界各国のワインを一堂に楽しめるような空間を提供する。

2009年に始まったイベントで、昨年は15万5000人が来場

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 ボルドー、イタリア、イギリス、スペイン、日本といった恒例の産地に加え、今年はチェコ、ベルギー、ノルウェー、オーストリアなど新興ワイン産地の銘柄や「中国ワイン」も登場し、これらのトレンドワインを手頃な価格で販売する。

 香港で流通するワインは100%輸入品で、輸入規模は2024年の輸入額で約64.7億香港ドル、輸入量は2924万リットル。アルコール輸入額全体の約5割を占め、香港はワイン輸入に対して関税を課さないことからワインハブとして重要な役割を担ってきた。

 主な輸入元はフランスで、金額シェア約40%を占める最大の供給国となっている。続くオーストラリアなどのニュー・ワールドワインも数量を伸ばしているものの、これにイギリス、アメリカ、イタリアが続き、日本産ワインは輸入全体の1%未満と小規模にとどまる。香港は消費地であると同時に再輸出拠点としての役割が大きく、中国本土やマカオへのゲートウェー機能を担っており、高級ワイン市場は依然として堅調で、オークションや投資需要も香港がアジアの中心へと成長してきた。

  これらの状況を背景に2009年に始まった同フェスだが、今年は、著名な専門家が選んだワインを並べる「グランド・ワイン・パビリオン」や、世界的に有名なシェフたちのコラボレーションが楽しめる同イベント限定レストラン「テイスティング・ルーム」などの人気の催しが復活する。

 グランド・ワイン・パビリオンでは、プレミアムシャトーによる限定テイスティングや、少人数制で行われるマスタークラスなどのプログラムも用意した。テイスティング・ルームでは5人のスターシェフたちによる特別メニューを提供。ロンドンのミシュラン2つ星レストラン「A. Wong」のアンドリュー・ウォンさん、北京のミシュラン3つ星「潮上潮(Chaoyang)」の張一峰(チョン・ヤット・ファン)さん、Netflixの番組「白と黒のスプーン~料理階級戦争~」に出演した韓国人シェフ、チョン・ジソンさん、洗練された広東料理で知られる「ChinazTang(唐人館)」のメネックス・チョンさん、「JW マリオットホテル香港」のミシュラン1つ星「萬豪金殿(Man Ho)」のジェイソン・タンさんなどが名を連ねる。

 グルメ・アベニューでも豪華な顔ぶれがそろう。ミシュランガイドやブラックパール・レストランガイドに掲載された、ミシュラン2つ星「Bo Innovation」のアルヴィン・リョンさんや、世界で最も多くのミシュラン星を獲得し、香港でも星を持つ女性シェフ、アンヌ=ソフィー・ピックさんの店など予約困難な店が一堂に会し、4日間限定で特別な美食体験を提供する。

 ほかにも来場者が自由に楽しめる新たなペアリング体験も用意。新たに導入したセルフガイド形式のペアリング体験では、シャルドネやソービニオン・ブラン、カベルネ・ソービニオン、メルロー、シラーズなどの品種に、それぞれの風味特性に合わせた料理を組み合わせて楽しむことができるようにする。

 10月26日まで。

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