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香港・中環にラウンジ「Yume」 東京のクラブ文化と日本の美意識融合

カクテルや料理など所々に日本要素が散りばめられている

カクテルや料理など所々に日本要素が散りばめられている

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 香港・中環のナイトライフの象徴として長年親しまれてきた地下空間に11月27日、カクテルラウンジ「Yume」(B/F, On Lok House, 39-43 Hollywood Road, Central)がグランドオープンする。現在も既にソフトオープンとして営業している。

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 かつてハウスミュージックに没頭できる店として人気を集めたクラブ「Drop」や、カクテルとライブ音楽を融合させたバーレストランとして展開した「Quality Goods Club」が存在した場所に出店した同店。現オーナーが同所にカクテルバーを開くのが夢だったため、日本語の「夢」の意味を込めて名付けたという。深夜に始まっていたパーティー文化は現在、今や夕方からの緩やかなスタートへと移行している。同店では夜の営業中は照明を落とし、音楽を聴きながらカクテルを片手に会話を楽しむことができる空間に仕上げた。

 インテリアは、「東京のクラブカルチャーと現代日本の美意識を融合させた」という。直線的なデザインとダイナミックな照明が時間とともに変化し、色彩が夜のリズムを映し出す。障子風のパネルが温かみを添え、空間全体が映画的な没入感を演出する。

 「南国の逃避行を思わせる」イメージで開発したというトロピカルカクテル「It Was All a Dream」(128香港ドル)は、ダークラムとライウイスキーにパイナップルとココナツを重ねた。「深みと滑らかさを追求した」という「Ukiyo」(138香港ドル)は、ニッカデイズウイスキーとオロロソシェリーをごま油でファットウォッシュし、和洋を融合した。カンパリやハーブ系のリキュール、ストロベリーなどを組み合わせた「Ikigai」なども「飲みやすい」カクテルとして提供する。

 ジンと焼酎にシソとマスクメロンを合わせた「F.YU」(128香港ドル)は、果物に焦点を当てたカクテル。「うまみと苦みが交錯する」という「Kiss of a Geisha」(138香港ドル)は、シイタケでファットウォッシュしたバーボンにコーヒーリキュールとビターズを加え、「夜の深まりを予感させるように仕上げた」という。

 カクテルラウンジながら料理にも力を入れる同店。シソの葉に盛り付けたマグロのタルタル(128香港ドル)やイベリコ豚のカツサンド(128香港ドル)など、シェアスタイルで楽しめるメニューをそろえた。スティック状のサツマイモフライ(88香港ドル)や揚げた枝豆(48香港ドル)にはノリの香りを出すなどして、随所に「日本」をちりばめる。店内の明るさは調整できるため、日中はベビーシャワーや子どもの誕生日会向けに貸し切りのプライベートパーティーなどにも対応する。

 ライブバンドが演奏できる空間と設備をそろえることで音楽プログラムも展開できるほか、店内の壁などは装飾などせずシンプルなままにしているため、地元のアーティストの作品などを展示する文化イベントなどの利用も想定したという。

 営業時間は19時~翌1時 (金曜・土曜は翌4時まで)。

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