香港のガンダムオフィシャル旗艦店「THE GUNDAM BASE」が12月20日、カイタック(啓徳)の大型複合商業施設「The Twins」のTowerII(Shop 803, 8/F, Tower II, The Twins, 12 Muk Chui Street, Kai Tak, Kowloon)にグランドオープンする。バンダイナムコアジアが手がける同店は約4500平方フィートに及ぶ広大なスペースを誇り、模型販売、展示、体験型ワークショップ、限定グッズなどを網羅した「ガンダム文化の発信拠点」として香港に新たなランドマークを築く。
オープニングの目玉は、1:2スケールのアニメ「機動武闘伝Gガンダム」の主人公機「ゴッドガンダム」を再現した世界初公開の巨大胸像。約8メートルの高さに及ぶ造形は、香港ファンに向けて特別に制作したもので、世界初公開となる。背面にはアニメの象徴的な「日輪」を再現する発光演出も施す。
さらに、ブランドの象徴である「RX-78-2 ガンダム」の特別カラー版1.8メートル立像も設置。これらの大型展示は、「THE GUNDAM BASE」の存在感を強調するために用意したという。
店内では香港の街並みとガンダム世界を融合させたジオラマも展示。ビクトリア・ハーバーや高層ビル群を背景にモビルスーツが躍動する光景で、香港ならではの没入体験を提供する。1979年の「機動戦士ガンダム」から最新作まで、歴代主人公機を振り返る回顧展示も用意し、世代を超えてガンダムの進化を体感できるようにした。
「ガンダムファクトリーゾーン」では、バンダイの生産現場を模した演出の中で、来店客が模型制作を体験できる。原料ペレットの展示や組み立て体験を通じて、初心者でもガンプラの魅力を学べるワークショップを定期的に開く予定。専門インストラクターによる指導で、親子連れや若年層にも親しみやすいコンテンツを用意する。
香港旗艦店として100種類以上のガンダムモデルや関連グッズを取りそろえ、特に「THE GUNDAM BASE」限定品が注目を集める。今年の「POP-UP WORLD TOUR」からは、「RG 1/144 ガンダムベース限定 RX-78-2 ガンダム Ver.2.0 [ガンダムベースカラー]」(319.9香港ドル)、「MG 1/100 ガンダムベース限定 ウイングガンダムゼロ EW Ver.Ka [リサーキュレーションカラー/ネオンピンク]」(489.9香港ドル)、「MG 1/100 ガンダムベース限定 ガンダムアストレイ レッドフレーム [リサーキュレーションカラー/ネオンピンク]」(409.9香港ドル)の3点を限定販売する。
模型以外にもカードゲーム、フィギュア、アパレル、ぬいぐるみなど幅広い商品をそろえ、コレクターからライトファンまで楽しめるラインアップを用意した。
香港におけるガンダム人気は非常に高く、子どもから大人まで幅広い層がガンダムを楽しんでいる。「太空戰士」のタイトルで1980年にTVBで初代「機動戦士ガンダム」が放送されて以来、世代を超えて根強いファン層を形成してきた。日本とほぼ同時期にガンダムが浸透したため、香港人にとっても「国民的アニメ」に近い存在。大型商業施設での展示イベントが開催されることも多く、香港のショッピングモールやイベント会場では常にガンプラ販売・展示が行われ、限定品は即完売することも珍しくない。
ガンダム人気はアニメだけでなく、プラモデル(ガンプラ)文化にも強く根付いている。ガンプラ制作の世界一を決めるコンテスト「GUNPLA BUILDERS WORLD CUP TOURNAMENT」では2022年にガンプラを経営している香港人が世界大会の21歳以上クラスで優勝。今年の大会でも、6歳以上、14歳以下のU-14コースで、香港代表者が世界一に選ばれるなど、国際的に高い評価を得ている。
オープニングタイミングは混雑を避けるため、入場は「The Twins Rewards」アプリを通じた先着順となる。会員は1日1枠、1時間の入場枠が予約可能。
営業時間は11時~20時。