西九文化区管理局(WKCDA)が現在、西九龍のハーバー沿いで冬季イベント「WestK Christmas Town」を開催している。
ツリーなどの撮影スポットとして提供する「クリスマスフォレスト」や飲食や小売りなどのブースを並べる「クリスマスレーン」を中心とした多彩なアート・文化プログラムを展開し、クリスマスから新年にかけて家族や友人、ペットとともに季節の祝福を楽しめる場を提供する。
西九龍文化地区は、ビクトリア・ハーバー沿いに広がる約40ヘクタールの大規模な文化芸術エリアで、香港が近年力を入れて整備してきた新しい文化観光拠点。現代ビジュアルアートを扱う国際級美術館「M+」や、中国宮廷文化を紹介する「香港故宮文化博物館」をはじめ、伝統芸能の上演拠点である「戯曲中心(Xiqu Centre)」、実験的な舞台芸術を発信する「Freespace」、広大な芝生や海沿いの散策路を備えた「アートパーク」など、多様な文化施設が集積している。年間を通じて展覧会や公演、野外イベントが数多く開催されてきた。
芝生でくつろいだり、遊んだり、ピクニックしたりできるオープンな緑地と、ハーバーの夕日を眺められる長いウオーターフロント・プロムナードが続くハーバーサイドウエストローンでは「WestK Christmas Forest」が開かれ、60本以上のクリスマスツリーと高さ12メートルのセンターピースツリーが来場者を迎える。会場にはツリーハウスやメリーゴーラウンド型のインスタレーションを設置し、クリスマス期間中にはサンタクロースとのグリーティングや雪の演出パフォーマンスも行う。1月1日までの開催時間は14時~23時(金曜・土曜・日曜は12時~)。24日~26日の3日間は翌1時まで入場できるほか、17時~21時は15分おきに雪を降らせる演出も予定する。
ハーバーサイド・イーストローンでは、ペット同伴が可能な「WestK Christmas Lane」がオープンする。今回のイベントのために用意したコンテナ型のブースは、約30の地元フードやリテールが並ぶほか、クリスマスワークショップや100組以上の無料パフォーマンスも連日実施する。ポップシンガーやバンド、学校、地域団体などが出演し、ビクトリア・ハーバーを背景にステージを披露する。
ブースは香港で若者に人気のある店の出店も多く、ナポリ×ニューヨーク風のハイブリッドピザで人気の「Mother of Pizzas」やコーヒー「COFFEELIN」、豚肉バーガーで知られる「Pigsman」は緑と赤のクリスマスバンズのハンバーガーを販売するほか、ペットフードを扱う「HappyPaws」などのブースもある。
12月24日~26日は西九文化区内の小売店や飲食店、ポップアップブースなどで電子決済で200香港ドル以上購入するか現地でのチャリティー企画に参加すると、サンタクロースとのミート&グリート1回分のチケットと引き換えることができる。
アートパークのグレートローンでは「Merry Balloon Hong Kong」による大型インフレータブル空間「Merry Balloon Park」も登場。1月11日には、香港初となる大規模IPキャラクターのヘリウムバルーンパレード「Merry Balloon Parade」を開催するなど、無料で観覧できる企画も準備している。
クリスマスと新年の祝日期間中(12月25日・26日と1月1日)も、M+と香港故宮文化博物館は通常通り開館する。
「WestK Christmas Town」は1月11日まで。