Google香港は1月6日、2025年の各種検索ワードのランキングトップ10を発表した。2025年に検索された「キーワード」の1位は、中国の杭州深度求索人工智能基●技術研究が開発した人工知能(AI)の「DeepSeek」だった。日本関連では「高市早苗(Sanae Takaichi)」が「グローバルで話題の人物」部門で5位に入ったほか、「日本地震(Earthquakes in Japan)」が「グローバルニュース」で6位にランクイン。また、「海外旅行先の天気」では仙台など3カ所が、「映画」では「鬼滅の刃」もトップ10に入った。
「キーワード」のトップになった「DeepSeek」は、低い開発コストで高性能のAIモデルを公開したことから世界に衝撃が走った。香港ではDeepSeek以外のAIはマイクロソフトの「Copilot」とXの「Grok」しか利用できない。世界のAIのトップ2であるOpenAIの「ChatGPT」とグーグルの「Gemini」はVPNを使わないと自由に利用できない不自由な環境であることもあり、関心を呼んだ。
2位は「宏福苑(Wang Fuk Estate)」。2025年11月26日に大埔(Taipo)の公営住宅の宏福苑で発生した大火災となった。大勢の死傷者を出した大災害は、ほぼ年末に発生した事案だったにもかかわらず2位にランクインするほどのインパクトだった。3位は「大S(Barbie Hsu)」が入った。大Sとは、台湾の人気俳優・タレント、徐熙媛さんの愛称。2025年の旧正月中の日本旅行中にインフルエンザを発病し、肺炎で死亡した。48歳の若さだった。日本に関係する音楽やドラマに出演するなど日本との縁が深かった。
「ローカルニュース」部門では、1位が「宏福苑」となり、2位は「黒雨(Black Rainstorm Signal)」だった。4位に「熱帶風暴韋●(Severe Tropical Storm Wipha)」、5位に「超強颱風樺加沙(Super Typhoon Ragasa)」がランクイン。地球温暖化による異常気象が日常生活に影響をきたしたことから関心が高かった。
一方、「グローバルニュース」のトップは、南京で発生した性加害事件の「紅姐(Nanjing Sister Hong)」。7位は「日本地震(Earthquakes in Japan)」となったが、これは、7月に日本で大災難が起こるという予言が拡散されたもの。日本へ旅行したいという香港人は多いだけに情報収集に走った結果が反映された。「泰國地震(Earthquakes in Thailand)」というタイの地震も10位に入っており、地震慣れしていない香港人にとって、地震は大きな恐怖であるということが検索結果から読み取れる。
さまざまな検索結果の中で、「グローバルで話題の人物」の部門で「高市早苗」が5位に入った。日本と香港の関係や日中関係を気にする香港人も多い。ちなみに「ローカルで話題の人物」のトップはテニスプレーヤーの「黄澤林(Coleman Wong)」だった。
「海外旅行先の天気」では、4位に「仙台(Sendai)」、5位に「石垣島(Ishigaki Island)」、8位に「静岡(Shizuoka)」とトップ10に日本が3つ入った。2023年は東京が首位だったが、2025年時点では東京や大阪のような大都市は既に渡航済みの人が多い。こうしたことを背景に地方への関心が高まり、これら3カ所になったと考えられる。
「映画」では、1位は中国のアニメ映画「●●之魔童鬧海(Ne Zha 2/邦題=ナタ 魔童の大暴れ)」で、2位に「鬼滅之刃無限城篇(Demon Slayer: Kimetsu no Yaiba-The Movie: Infinity Castle/同=劇場版「鬼滅の刃」無限城編)」。鬼滅の刃は、香港では不動の人気であることを証明した。
●=石へんに出、●=巾べんに白、●=口へんに那、●=口へんに乇。