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香港拠点のキャセイパシフィック航空、創業80周年 特別塗装機を公開

キャセイパシフィック航空は創業80周年を記念する年間企画「80 Years Together」を開始し、特別塗装機を公開した

キャセイパシフィック航空は創業80周年を記念する年間企画「80 Years Together」を開始し、特別塗装機を公開した

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 香港を拠点とするキャセイパシフィック航空は1月6日、創業80周年記念プロジェクト「80 Years Together」のスタートを告げる式典を行い、復刻塗装を施した機体を同日、運航開始した。2026年は年間を通じて、同社の歩みと香港との関わりを振り返る記念イベントや施策を展開する、

歴代のユニフォームを着用した客室乗務員や地上スタッフが登場

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 式典では、80周年記念の特別塗装を施したエアバスA350型旅客機1機を公開。この特別塗装は、キャセイの歴史を象徴するデザインを復刻したもの。1970年代から1990年代にかけて同社機に採用されていた緑と白のストライプ塗装は、尾翼部分のしま模様が重なったサラダの葉のように見えることから「lettuce leaf sandwich(レタス・リーフ・サンドイッチ)」と呼ばれ、航空ファンや利用者の間で親しまれてきた。初便は香港発サンフランシスコ行きCX870便として、同日午後出発した。今回の機体には、このデザインに80周年ロゴを組み合わせ、過去と現在をつなぐ象徴的な意匠とした。同社によると、今後同じ特別塗装を施したボーイング747型貨物機も公開する予定で、旅客・貨物の両分野で周年企画を展開する。

 同社は1946年、創業者のロイ・ファレルとシドニー・デ・カントゾウによって香港で設立された。創業当初は、第二次世界大戦前後に世界各地で使われていたダグラスDC-3型の小型プロペラ機1機で事業を開始。戦後、オーストラリアから中国へ物資を空輸する機会を見いだし、「Betsy(ベッツィー)」と名付けた機体で航空事業の基盤を築いた。キャセイパシフィック航空の社名には、自社の航空機が将来、太平洋を横断する存在になるという創業者の思いが込められている。

 1948年にはスワイヤ・グループが主要株主として参画し、長期的な経営基盤を確立。1960年代にジェット機を導入して国際線ネットワークを拡大し、1970年代には貨物専用機の運航を始めた。1979年のボーイング747型機導入以降は長距離路線と輸送力の強化を進め、アジアを代表する航空会社の一つとして存在感を高めてきた。現在、日本との直行便は東京(成田・羽田)、大阪、名古屋、福岡、札幌の5都市6空港に就航し、毎日18便以上を運航している。

 式典に出席したキャセイ・グループのロナルド・ラムCEOは「80周年はキャセイにとって重要な節目であると同時に、香港と共に歩んできた80年を祝う機会」と述べ、「留学やビジネス、観光、家族の再会、物資輸送など、さまざまな場面で香港社会を支えてきた」と振り返った。

 同社は今後、機材更新や客室プロダクト、ラウンジ、デジタル分野などに1,000億香港ドル超を投資する計画を掲げ、顧客体験の向上を図るとともに、香港の国際航空ハブとしての地位強化を目指すとしている。

 周年企画ではこのほか、歴代のユニホームを着用した客室乗務員や地上スタッフが登場する取り組みも予定している。2026年を通じて約1000~2000人の社員がビンテージユニホームを着用し、ブランドの変遷を体現するという。過去の機体デザインや象徴的なビジュアルをモチーフにした限定グッズの展開も計画している。

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