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栃木県、香港で県産日本酒をアピール 輸出強化を目的に

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 栃木県が2月9日、香港・灣仔の和食店「灘五郷」でイベントを開催し、香港域内各所での日本酒や県産品の輸出強化を目的としたプロモーション活動をスタートした。栃木県は海外では唯一、香港に県事務所を設けており、同所を拠点に広く東アジア・ASEAN地域へ向けた県産品の輸出や観光誘致を展開している。

栃木のさまざまな蔵の銘酒を一同に集結させた

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 栃木は那須連山や日光連山をはじめとする山々から流れ出る水と、肥沃(ひよく)な大地で育まれる米に恵まれ、日本酒に加え、焼酎、ビール、ワインなど、酒造メーカーが集まる「酒どころ」となっている。

 同県が13年の歳月をかけて開発した酒造好適米「夢ささら」は、粗タンパク質やカリウムが多く、うまみや甘みを感じさせるアミノ酸成分が豊富なのが特徴。米の中心部分がはっきりしており、玄米を削る際に砕けにくいため、大吟醸酒の醸造に適しているという。

 日本酒造りを支える「下野杜氏」と呼ばれる独自の杜氏資格があり、栃木県酒造組合が認証している。古くから伝わる酒造技術の継承や後進への指導、蔵元の垣根を越えた技術・情報交流を通じて、栃木の素材と風土を生かした新しい酒文化を創出してきた。

 今回は県内15の酒蔵から16銘柄の日本酒をそろえた。香港でも人気の「鳳凰美田 劔(つるぎ)辛口純米」は、小山市の小林酒造による辛口タイプの純米酒。知名度が高まっている「仙禽(せんきん)」は、成熟市場である香港に向けて、シリーズの中でも火入れを施した「江戸返り モダン 火入れ」を提案する。

 展開するレストランは3店舗。オープニングイベントを開いた「灘五郷 NADAGOGO」は、日本酒の聖地・神戸「灘五郷」への敬意を込めた店で、日本酒を充実させてきた。串焼きや炉端焼きを日本人シェフが専任で担当し、一部の席はオープンエアで楽しめるが、ここに栃木の酒を持ち込んだ。さらに、鉄板焼きの「鉄板焼 三原 GOTEN」、すき焼きの「寿喜焼 中川」でもオリジナル日本酒メニューも提供し、日本酒を提供する。

 栃木県香港事務所の鈴木高明所長は「栃木県は30以上の酒蔵がある『酒どころ』。今回のフェアでは過去最多となる16銘柄の日本酒をそろえたが、これほど多くの栃木の酒を一度に提供するのは初めて。ぜひ心に残る『ひいきの一本』を見つけてほしい」と話す。

 同県は日本酒フェアに続き、3月5日~18日には太古のイオン・コーンヒル店で催事を行う。香港では長らく「イチゴ」が人気を集めてきたが、加工菓子などの輸出実績も積み重ねてきた。イオンでは18事業者・30品目を販売予定で、日本酒に加え、調味料、茶、そば、ジュース、リキュールなどを並べる。

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