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香港の地元フレンチ店が將軍澳で再始動 大型台風被害乗り越え

タコに燻製パプリカピューレやイカ墨レモンアイオリなどを添えた「●八爪魚」

タコに燻製パプリカピューレやイカ墨レモンアイオリなどを添えた「●八爪魚」

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 昨年9月の大型台風「ラガサ(樺加沙)」により甚大な浸水被害を受けた將軍澳の海辺にあるフレンチビストロ「Bistro La Baie」(G02, MONTEREY Place, 23 Tong Chun Street, Tseung Kwan O TEL 2360 0631)が数カ月に及ぶ修復期間を経て、2月7日に営業を再開した。創業者のMarkさんとAnnaさん夫婦は「閉店は選択肢になかった」と語り、地域社会への約束を守るために再建を決意。新たな姿「Bistro La Baie 2.0」として、料理・空間共に進化した姿で再出発する。

今回の再始動にあたり新設したバーカウンター

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 將軍澳(Tseung Kwan O)は香港・新界東部に位置する沿海ニュータウンで、ここ十数年で大規模な開発が進み、海辺の景観と都市生活が融合したエリアとして人気を集める。將軍澳湾に沿って整備された遊歩道「海濱長廊(Tseung Kwan O Promenade)」があり、ジョギングや散歩、サイクリングを楽しむ人が多い。海風を感じながらビクトリア湾東部の景色を楽しむことができ、夜にはライトアップされ、家族連れやカップルの憩いの場になっている。

 2人は「香港が教えてくれたのは逆境からの自強と再生」と強調する。近隣住民からの「いつ再開するのか」という声が支えとなり、細部にまでこだわった修復を進めた。結果として、再オープンは単なる復旧ではなく、新たにこの地にこだわっていく気持ちを強くした。空間も新たに生まれ変わった。従来の親しみやすい雰囲気を残しながら、木製バーカウンターを新設し、「パリのビストロを思わせる空間に仕上げた」という。

 再始動に合わせて、主厨アンドレス・リベラ(Andres Rivera)さん率いるチームが新しいメニューを発表した。クラシックなフレンチを基盤にしつつ、現代的な感覚を融合させた料理が並ぶ。火の香りをまとったタコに、燻製(くんせい)パプリカのピューレとイカ墨レモンアイオリを添え、トマトやオリーブ、ポルチーニで層次を重ねた一皿「●八爪魚」(268香港ドル)や、クリーミーなほうれん草と菊芋の上に白身魚をのせ、香り高いエストラゴンオイルとマカダミアナッツで仕上げた料理「●比目魚柳」(288香港ドル)、黒アンガス牛を細かく刻み、エストラゴンマスタードとサワードウブレッドに合わせ、生ウズラ卵を添えたクラシックなタルタル「黒安格斯生牛肉他他」(195香港ドル)などを用意した。

 黄金色のパイ生地に豚肉・牛肉・鴨肝を包み込み、イチジクジャムと赤ワインソースでバランスを取った冷製料理「酥皮凍肉批」(228香港ドル)や南仏の陽光を感じさせるブイヤベースに魚介をふんだんに盛り込んだ 「馬賽魚湯燉海鮮」(218香港ドル)、ピノ・ノワールでじっくり煮込んだ柔らかな仔牛リブの 「紅酒燉牛仔骨」(328香港ドル) などのメイン料理もそろえる。肉料理の定番として、リブアイ(408香港ドル)、豚肩ロース(358香港ドル)も、アルゼンチン風チミチュリや赤ワインソースで提供する。

 デザートには、バニラムースの球体に青リンゴのコンポートやサクサクのビスケットを閉じ込めた 「雲●拿慕絲圓頂蛋●」(128香港ドル)、オレンジリキュールを利かせた温かいクレープ 「法式橙酒可麗餅」(88香港ドル)も用意し、「ゆったりと海岸線を楽しみながら食事をすることができる」ようにした。

 営業時間は12時~22時(土曜・日曜・祝日は11時30分~)。

  ●=火へんに考、●=火へんに局、●=合かんむりに手、●=糸へんに糸、●=米へんに羔

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