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香港・北角の老舗飲食店が続々閉店-「北角鶏蛋仔」本店の契約は残り1年

スナック一筋で奮闘してきた北角鶏蛋仔の廖社長

スナック一筋で奮闘してきた北角鶏蛋仔の廖社長

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 家賃高騰が続く香港で、香港島の住宅エリア・北角にあった粥(かゆ)やデザートを提供する「王記糖水」、牛モツ煮込みが人気の「13座牛雑」が3月末に相次いで閉店した。同店のほか、閉店の可能性が高いと地元メディアで騒がれた北角鶏蛋仔の廖錦社長は「現在の条件のままでは閉店はやむを得ない」と話す。

北角路面店の店舗外観

 「北角鶏蛋仔」(492 King's Road, North Point, Hong Kong )は創業20年。香港でベビーカステラが連なった鶏蛋仔をはじめ、単価の安いスナックを販売する店舗を10店舗直営してきた。現在も尖沙咀・彌敦道や灣仔・軒尼詩道などの繁華街だけでなく、将軍澳や香港仔などの住宅街まで8店舗の営業を続けるが、昨年2店舗閉店し、今年すでに元朗店の閉店を決めているという。

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 北角本店の1日の来店客数は400~500人。卵と小麦粉で作るベビーカステラを1袋15香港ドルで販売する。客には出来上がって10分以内のものを提供すると決め、カステラ1つの半分がスポンジ、半分が空洞になるように仕上げ、鶏蛋仔がもつ風味と歯応えを守ってきた。

 現在の賃料は併設の麺類や魚蛋などを販売する店舗と合わせ、約200スクエアフィートで8万香港ドル。創業当時は1万香港ドルで、20年で8倍になった。それに対して鶏蛋仔の価格は、15年前でも13香港ドルと庶民が受け入れることができる価格を維持してきた。飲食店を取り巻く環境の変化は特にここ3年が顕著で、食材は3年で2倍、人件費は5割アップ。鶏蛋仔をいくら売っても利益が出ず、この3年で利益は60%もダウンしたという。

 「もうからなければやる意味がない」と廖社長。一方で、「これが自由経済の香港。だからしょうがない。こちらが方法を考えなくてはいけない」とも。「契約はあと1年。特別に良い条件があれば、もちろん本店であるし継続を検討したい」としながらも、「今まで40年携わったスナックという商売を違う形でということも少し考えている」と話す。

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