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香港・旺角に広東料理「美心皇宮」が新店舗 ワゴン式採用、点心講座も開催

飲茶ワゴンはスタッフが声をかけながら巡回する伝統スタイル

飲茶ワゴンはスタッフが声をかけながら巡回する伝統スタイル

 香港の広東料理チェーン「美心皇宮(Maxim’s Palace)」が3月10日、旺角(モンコック)のショッピングモール「MOKO 新世紀廣場」(6/F, 193 Prince Edward Road West, Mong Kok)に7店舗目をオープンした。

伝統的な飲茶ワゴンが巡回する広々とした店内

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 「美心皇宮」は、香港飲食グループ「美心集團(Maxim’s Group)」傘下の広東料理ブランドで、香港最古の広東料理店の一つとして知られる。今年でグループ創立70周年を迎える同社は、伝統と現代を融合した新しい飲茶(ヤムチャ)文化を若い世代へ広めることを目指している。

 店舗入り口には、1970~80年代の香港酒樓文化であり、広東料理店には欠かせない、金色の龍と鳳凰の彫像を配した「龍鳳大禮堂」を再現。龍が皇帝、鳳凰が皇后を象徴し、その対は吉兆・繁栄・幸福を意味する「龍鳳呈祥」を指す。従来は宴会場の奥に飾られてきた龍鳳をあえて入り口へ移すことで、伝統文化を現代的な空間を構築した。店内にはソファ席や少人数用のレストランテーブルを設け、「広々とした通路が従来の広東レストランにありがちな狭い印象を覆す」という。

 同店では、グループ初の挑戦として、店先につるされたロースト肉が香港の名物風景にもなっている「焼味(シュウメイ)」を完全店内調理で提供。看板メニューの「脆皮乳豬(子豚の丸焼き)」の実演コーナーを設け、漢方薬としても使用されるかんきつの皮を熟成させた陳皮(ちんぴ)のソースを用いた「陳皮醤即焼乳豬(Barbecued Suckling Piglet)」も用意した。さらに、アヒルの卵黄入りの豚バラ肉「懷舊冰焼肉(Chilled Barbecued Pork with Salted Egg)」、漁村として知られる大澳産干しエビやエビペースト、腸詰めなどをのせた蒸しご飯「大澳漁村蒸飯(Tai O Steamed Rice)」などを提供する。

 店内では伝統的な飲茶ワゴンがテーブルを巡回し、焼売(シューマイ)、叉焼包(チャーシューパン)、牛百葉(牛トライプ)などの点心を配り歩く。スタッフが声をかけ、昔ながらの香港の飲茶の雰囲気を再現した。

 デザートコーナーでは、香港無形文化遺産に認定された龍のひげ飴(あめ)を揚げ菓子と合わせた「龍鬚鶏蛋散(Sweet Egg Twists with Dragon’ Beard Candy)」、陳皮が香るバスクチーズケーキ「陳皮巴斯克芝士蛋●(Dried Tangerine Peel Basque Cheesecake)」、プーアル茶と黒ごまを組み合わせた「普●芝麻提拉米蘇(Pu’er Sesame Tiramisu)など、現代的アレンジの伝統デザートを提供している。

 同店では、需要に応じてミニサイズメニューや体験、写真映えなどの現代的要素を入れた。子ども向けのセットを用意し、かわいらしい点心に飲茶文化に関する色塗りセットを進呈し、新世代への文化伝承にも努める。4月からは、ファミリー客・チームビルディング・観光客向け料理教室「美心點心教室(Maxim’s Dim Sum Academy)」を開講する。シェフが広東語または英語で指導し、20種以上の点心から2種類を体験で作ることができる。修了者には記念エプロンと認定証を授与。受講料は1回450香港ドル。

 グループCOOの李文賢(Martin Lee)さんは「顧客の需要と供給に合わせてアプローチを変え、競争の激しい飲食業界で新たな中華料理の体験をもたらす」と意気込む。

 営業時間は、朝食・昼食=8時~16時、ディナー=17時30分~22時30分。

 ●=米へんに羔、●=さんずいに耳。

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