香港を拠点とするの格安航空会社「香港エクスプレス」が3月19日、国際的評価機関「AirlineRatings」による2026年の「世界最高のLCC(ローコストキャリア)」に選出された。昨年の世界ランキング4位から一気に首位へと躍進し、2025年に続き「世界で最も安全なLCC」としても認定された。
香港は長らく国際航空の要衝であり、キャセイパシフィックを中心にプレミアム路線で存在感を示してきた。一方、LCC市場はアジア各地で急成長しており、競争は激化している。香港エクスプレスの今回の受賞は、香港が「安全性」「サービス品質」「低価格」の三拍子をそろえた航空モデルを世界に発信できることを証明し、香港航空業界にとっても朗報となった。イースター休暇を前に業界も活気に沸く。
AirlineRatingsのシャロン・ピーターセン(Sharon Petersen)CEOは「香港エクスプレスは一見すると世界一のLCCに選ばれる意外な存在かもしれない。しかし、客室乗務員の安定したサービス、高性能シート、そして香港らしい食文化を取り入れた機内メニューなど、低価格でありながら高品質を実現している」と評した。
実際、同社は2025年に約800万人の利用者を運び、これは香港国際空港利用者の8人に1人を担う計算となる。平均84%という高い定時運航率を維持しながらネットワークを拡大し、アジア域内のアクセスを強化してきた。
香港エクスプレス行政総裁のジネット・マオ(毛潔瓊)CEOは「この栄誉は社員一人一人の努力と顧客の信頼のたまもの。今後も安全性と価値を提供し続け、アジア旅行をより身近で魅力的なものにしていきたい」とコメント。同社はキャセイグループの一員として、香港を国際航空ハブとしてさらに強化し、粤港澳大湾区(グレーターベイエリア)とアジアを結ぶ「スーパーコネクター」としての役割を果たすことを目指している。
同社は3月29日の夏ダイヤより日本に向けて合計で週178便を達成する。現在、東京は成田に週42便、羽田に週21便、名古屋に週14便、大阪に週35便、福岡に週21便と都市圏に多くの便を運航している。これ以外にも、仙台、広島、高松、沖縄への定期便を持ち、3月29日からは石垣島便、31日からは小松便が、それぞれ復便する。昨年の地震のうわさを受けて運航が停止していた路線で、宮古はまだ復活の発表がないものの、既に沖縄も29日から増便が決まっており、ほかに期待されるところとしては鹿児島、長崎、静岡なども過去に同社就航の実績がある。
3月18日発表の訪日外客数(2026 年 2 月推計値)でも香港は、前年同月比 19.6%増の23万3900人を記録した。中国本土は前年同月比 45.2%減の39万6400 人だったが、香港では中国政府からの日本への渡航への注意喚起がそこまで大きく影響していない。現在日本への航空座席数は増加傾向にあり、香港エクスプレス社の復便、新規就航への期待も高まる。