毎年恒例の「饅頭節(まんじゅう祭り)」の季節(5月3日~7日)が今年も近づき、6日深夜にクライマックスイベント「搶包山比賽」が長州島の特設会場(soccer pitch of Pak Tai Temple Playground, Cheung Chau)で開催される。
中環(セントラル)から高速船で約35分、普通船で約1時間で到着する小さな島の一つである長州島が最もにぎわうのが、長洲饅頭節(正式名称は「長洲太平清●」)の期間。6日は歴史上の人物などに扮(ふん)した子供たちが乗る山車(だし)のパレードが街を練り歩く「飄色會景巡遊(Piu Sik 【Floating Colours】Parade)」、祭りのクライマックスを飾るまんじゅう山登り決戦「搶包山比賽(Bun Scrambling Competition)」を中心に、無病息災を祈って至る所で販売される「平安」と赤く印字された白いまんじゅうが島中にあふれ、島全体が活気に満ちる。
長洲饅頭節は航海者の守護神「北帝」の誕生日を祝う祭りといわれているが、北帝廟の隣の特設会場には、9000個のまんじゅうで作られた高さ47.3フィート(約14.42メートル)の巨大な塔が建てられ、祭り最終日の24時に始まるまんじゅう争奪戦決勝のために準備が始まる。遠い昔は10年ごとに開催されていたといわれる同イベントは35年ほど前に大事故があり長年中止されていたものの、その後再開され毎年開催するようになり、今年は10回目の記念年を迎えた。
まんじゅう争奪戦の予選は4月13日に開催され、エントリーした200人の選手の中から決勝戦に出場する12人のファイナリスト(男=9人、女=3人)が選出された。ルールは、競技時間3分以内にまんじゅう山に登りまんじゅうを取り、山を降りるというもの。山は3つのゾーンに分けられ、高くなるほど点数が高く、その合計点数で競われる。決勝戦「搶包山比賽」の開催時間は5月6日23時30分~翌0時25分を予定。
また4月27日には、一般の人が「包山」と呼ばれるまんじゅうの塔登りを体験できるイベント「The Climbing Carnival」が実施される予定で、指導を受けながらまんじゅう山登りを体験することができる。開催時間は昼ごろ~18時の予定。身長が1メートル以上あれば何歳でも体験可能。
●=酉へんに焦。