今月12日に香港~名古屋(中部国際空港)便の就航を発表した「香港エクスプレス航空」が6月25日、「シュウマイエクスプレス」と名付けた新機体を発表した。
昨年秋、同社のフェイスブックを通じて呼び掛けたキャンペーン企画の一環。「香港らしい」スピリットを象徴する名前を機体に付けてもらおうと募集した結果、香港人のキティ・チョイさんが考えた「点心(ディムサム)」という案を採用。実用1機目として「シュウマイエクスプレス」が就航する。
応募はほかにも、「ライオンロック」や「ピーク」など香港の丘の名前をつけたものから、香港映画の名前を並べたものなど1000点以上の応募があった。キティさんはと命名の理由について、「ディムサムを食べながらお茶を楽しむヤムチャ文化は香港のユニークな文化。経済的なところも香港エクスプレスのコンセプトとマッチする」と話す。
同社では有料機内食としてシュウマイやエビギョーザが入った「点心盛り合わせ」、魚のすり身を野菜で包んで揚げた「煎醸三寶」などを提供している。
シュウマイエクスプレス就航に当たり、同社のアンドリュー・コーエン副最高経営責任者(副CEO)は、「今回のネーミングキャンペーンは香港のローカル文化や特徴を海外の人に知らせることができる。ローコストキャリアとして、私たちのお客さまをディムサムのように気軽にアジア地域に良心的な価格で連れていくことができる」と話す。
同社では、年内中にも現在180人乗りのエアバス320の運航体制を6機から10機に増やす予定。うち5機を点心機団(Dim Sum Fleet)とし、それぞれに点心メニューの名前を付けていくという。