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香港・尖沙咀にスヌーピー-大谷芳照さんによるグリフアート披露も

同展のために用意した新作「香港」のグリフアートと新調したオリジナルチャイナドレスを身に纏う大谷さん。

同展のために用意した新作「香港」のグリフアートと新調したオリジナルチャイナドレスを身に纏う大谷さん。

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 尖沙咀のハーバーシティーで7月16日、約1カ月にわたる「スヌーピー」の展覧会「夢想起航」がスタートする。

ハーバーシティーの入り口には3.3メートルの世界で一番大きなスヌーピー

 「スヌーピー」は、1950年にチャールズ・シュルツさんが生みだしたキャラクター。同展は、アートを通してシュルツ氏の精神を世界に向けて発信しているアーティスト大谷芳照さんのプロデュースによるもの。

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 漢字にスヌーピーのイラストを組み合わせた大谷さんの墨絵「グリフアート」や、日本の伝統工芸作家によるスヌーピーをモチーフとした作品などが並ぶ。日本で「SNOOPY JAPANESQUE スヌーピー×日本の匠展」として紹介した海外版に当たり、海外展開最初の地として香港が選ばれた。

 大谷さんは三重県鈴鹿の出身。江戸小紋の型染などにも使用される和紙に柿の渋を塗りながら紙を貼り重ねる伝統工芸の伊勢型紙が生まれた地域で、スヌーピーを生み50年間執筆を続けたシュルツさんの姿勢と技を極める伝統工芸の匠を結びつけるプロジェクトを考案したという。オーシャンセンター2階のギャラリー・バイ・ザ・ハーバーには、スヌーピーをモチーフに作られた輪島塗や津軽塗をはじめ、有田焼・美濃焼、飛騨一位一刀彫などの作品が展示されている。

 大谷さんは世界中で「本物のスヌーピー」を描くことを許された限られたアーティストの一人。1993年からスヌーピータウンショップのプロジェクトにかかわる中でシュルツさんと親交を深めてきた。アメリカの新聞はシュルツさんと大谷さんの関係を「スヌーピーとウッドストックのようだ」と掲載したこともあるといい、お互いを理解する「言語」はなかったが、絵を描くことで「言葉」を交わし、友情を築いたという。

 「グリフアート」が生まれたのは2003年。大谷さんが「他界したシュルツさんの意志と世界感をどのように継ぎ、伝えていくか」を考えていた際に思いついた。シュルツさんの4コマ漫画の世界に漢字を加えることで「愛」や「友情」などのメッセージを伝えることに尽力する。

 大谷さんは、シュルツさんが生んだ『ピーナッツの世界』とは「スパイスのようなものだ」といい、「日々良いことも悪いこともある中で、スヌーピーもそうだよなと思って振りかけられることで気持ちが軽くなるもの」だとも。

 16日・17日の12時~13時には、ゲートウェイアーケードのアトリウム2で、大谷さんによる4メートル×2メートルの大型作品のライブパフォーマンスも予定。ハーバーシティー入り口の大型インスタレーションほか、ゲートウェイアーケードには大谷さんや世界各地のアーティストが手掛けた定番の「ドッグハウスの上で寝るスヌーピー」の展示、アトリウム1にはポップアップストア、ポストカードのチャリティー販売、子どもが参加できるスヌーピーの絵柄入りクッキー作りのワークショップなどさまざまな関連イベントも用意する。

 展覧会は11時~22時。8月12日まで。

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