中環・蘭桂坊で新しく生まれ変わったカリフォルニアビルに3月20日、ブラジル料理専門店「BRAZA」(3/F, Grand Progress Building, 15 Lan Kwai Fong, Central Tel : 2890-9268)がオープンした。運営はダイニングコンセプト。
炭火で焼き上げる肉料理「シュラスコ」約14種類を主力メニューとする「シュハスカリア」で、香港でも珍しい部類に入るブラジル料理を展開する同店。ニューヨークのセレブリティーシェフ、リチャード・サンドバルさんと提携し、グループ店「TORO」に次ぎオープンさせた。
シュラスコは、マリネした肉類を金串に刺して焼いたブラジル南部のバーベキュー料理。金串にさされたままの肉をテーブルに運び、ナイフでスライスして提供する。店内中央には、ビュッフェテーブルを設置し、ブラジルで「ホジージオ(Rodizio)」と呼ばれるビュッフェ形式を展開。昼夜共にシュラスコを心ゆくまでまで食べることができる。
ランチビュッフェでは、豚、牛、鳥肉が食べ放題になり、ディナービュッフェでは、ランチメニューに加えてラム肉、ブラジリアンソーセージ、シーフード、パイナップルを用意する。各テーブルには、「I am still Hungry(おなかがすいています)」と「No more thank you(ありがとう、もう要りません)」をそれぞれ両面に書いたコースターに似たプレートを備え、空腹具合によってシュラスコの量を調節することができる。
シュラスコに使う肉は、各種類、部位によって、ハーブ、岩塩、ニンニク、玉ねぎ、バジル、ローリエなどで最適に作られた自家製マリネ液に24時間漬け込み、じっくりと焼き上げられる。ブラジルから輸入したというシュラスコグリルは、シュラスコ串26本を同時に焼き上げることができる。
「炭で焼き上げることで、独特の風味が加わりおいしくなる」と話す同店エグゼクティブシェフのリチャード・サンドバルさん。「TORO」のオペレーションも兼任するヘッドシェフ、ディエゴ・フェルナンド・サンチェスさんに絶大の信頼を寄せる。
「前菜メニューのバナナフライもお薦め」とも。「バナナフライ」は、マッシュしたバナナをフライにして、パイナップルや玉ねぎのみじん切りが入った酸味の効いたソースで食べるブラジルの伝統的前菜。
このほか、黒インゲン豆と豚肉や牛肉などをニンニクと岩塩でじっくりと煮込んだシンプルな伝統料理「フェジョアーダ」は、ガーリックライスと一緒に提供する。サトウキビの蒸留酒でブラジル独特のスピリッツ(ラムの一種)「カサッシャ」を使ったカクテル「カイピリーニャ」もお薦めという。
ランチビュッフェはサラダバーのみ(118香港ドル)と牛、豚、鶏肉のシュラスコセット(168香港ドル)、ディナービュッフェ(388香港ドル)は前菜とシュラスコがセットになっている。
営業時間はランチ=12時~15時、ディナー=18時~23時。