ソフトクリームを中心に抹茶味やあんこ、白玉入りのスイーツが食べられる「VIA TOKYO」は2店舗目を尖沙咀(G/F., 29 Cameron Road, Tsim Sha Tsui, Kowloon, Hong Kong TEL 2385 6388)にオープンした。開店して1カ月、特に夜になると行列ができる店として人気を博している。
同店はラーメン店「麺屋一平安」「ラーメンJO」を運営する「Marimo Corporation」が運営する。2012年夏に銅鑼湾(Causeway Bay)に1店目をオープンし、安定した人気を誇っていたが「地元民から観光客まで幅広い客が見込める」(野崎建志ゼネラル・マネジャー)ということから、尖沙咀に2店目を構えることを決めた。実際、香港、中国人のみならず、インド系、フィリピンなどといった客も少なくないという。客は10から20代が中心で9割が女性だという。
店舗面積は約700平方フィートで、席数は32席。店内は和風な照明にしたり、木をふんだんに使って格子状のデザインを壁に設置したりするなど京都風の雰囲気を残しつつモダンなテイストにした。
行列は21時を超えてからが長くなる。野崎さんは「友人と食事を済ませて、ラーメンではなくスイーツで締めるという人が多い。時によっては『20分以上待つ』と伝えるのですが、ありがたいことにそれでも辛抱強く待ってくれる」と野崎さんは話す。素材の多くは日本からの輸入で、本場の味を知っている香港人の信頼を高める努力をしている。
今回の尖沙咀店のオープンにあたり新メニューを開発。「宇治抹茶チーズケーキ」(45香港ドル)は、抹茶とチーズは日本から輸入したもので、口の中に入れるとチーズの味がはっきりと分かるように仕上げた。抹茶ソースは苦みを強めにしているため重い感じを避けたという。人気は「満月パフェ」(78香港ドル)で、抹茶のビスケットで満月を表現。濃厚な味の抹茶のアイスクリームのほかに、抹茶のスポンジケーキ、白玉、わらびもち、ほうじ茶ゼリー、あずき、生クリームなど、「和全開」を表現したパフェだ。
期間限定で「宇治金時エスプーマかき氷」(75香港ドル)も提供。日本で製氷したものを輸入した「こだわり」の商品。ドーム型で中に金時がたくさん入れる。今後も3カ月に1回は新メニューを投入する予定だ。
今後の展開については「海外からの引き合いもあり、今後どんな出店形式を採用するかにもよるが、直営でやるのなら4店舗くらいにはしたい」と野崎さん。
営業時間は12時~23時(金曜・土曜=23時30分まで)。