7人制サッカー「HKFC CITI SOCCER SEVENS」の組み合わせ抽選会が4月12日、香港・銅鑼湾の香港フットボールクラブで行われた。競技は5月20日~22日の3日間、同会場で開催される。
香港にはもともとサッカー人気の土壌がある。中国との対戦はそれだけで盛り上がるとはいえ、昨年のW杯アジア2次予選では、政治的要因がさらに追い風となってサッカーブームを招いたことも記憶に新しい。香港のスタジアムは、日本と比較してピッチと観客席が近いため、迫力あるプレーが間近で見られるのが特徴だ。外国人プレーヤーが多く、香港籍で香港代表として活躍する選手の高パフォーマンスも見どころ。
1999年に始まった同大会は、毎年イギリスをはじめ、アジア、オセアニア、地元香港のクラブチームや香港代表の若手選手中心に招聘(しょうへい)される。今年は、現在英国プレミアリーグで首位を走るレスター・シティー、アストン・ヴィラ、ストーク・シティー、ニューカッスル・ユナイテッドなどから選手が参加。古き良き英国の伝統が残るHong Kong Football Club(香港フットボールクラブ)のスタジアムを会場に行われるため、英国でサッカー観戦をしている雰囲気に浸ることもできそうだ。
日本からは鹿島アントラーズが参戦。2004年大会以来、12年ぶりの出場となり、今回もユースチーム主体のチーム編成となる模様だ。鹿島の熊谷浩二ユースチーム監督は「HKFC CITI SOCCER SEVENSに参加することができ大変光栄。自分たちが世界の強豪チーム相手にどこまで試せるのか楽しみ」とコメントを寄せる。過去には浦和レッズが2005年と2006年に2年連続で優勝を飾ったこともあり、今大会での鹿島のパフォーマンスに期待がかかる。
抽選会と同時に行われた記者会見で、香港サッカー協会CEOのマーク・サトクリフ(Mark Sutcliffe)さんは「この大会をいつも楽しみしている。過去と未来のスターたちを見ることができる大会であり、香港のサッカー選手にとっても自分たちを試す機会。強敵を相手に戦うことが一番成長につながる」と述べた。大会のトーナメントディレクターのクリス・プロウマン(Chris Plowman)さんは「北イングランドからニュージーランドまでのクラブが参加予定だが、とりわけアジアの強豪J-League とK-Leagueのクラブからの参加は非常にうれしいことだ」と語っている。
チケットは、One Day Pass=160香港ドル、Two Day Pass=300香港ドル。Ticketflapで販売。大会初日の5月20日は入場無料。35歳以上の選手が参加するマスターズトーナメントも併せて開催される。