香港で九州の地域資源をアピール 経産省、熊本地震受け中環でイベント

香港の各界を代表する方々が九州の魅力を見つけ出したプロジェクト

香港の各界を代表する方々が九州の魅力を見つけ出したプロジェクト

  •  

 香港で物産展も開催中の経済産業省が9月23日、中環の中華料理店「ダドルズ」に併設されたサロンで「The Wonder of KYUSHU」のレセプションを開いた。当日は同プロジェクトに力を貸した香港人、九州の産品を使う料理人をはじめ、各界から110人が集まった。会場となったダドルズのサロンは、アート感覚あふれる場所としても知られる金融系企業が集まる中環でも憩いの場となっている。

九州に向けてのメッセージを込めた曲も歌い、会場の空気をひとつにしたアーティストのJILLEさん

 熊本地震の影響により需要減少に直面している九州地方の現状に鑑み、経済復興のためには国内のみならずアジア諸国による同地方での消費拡大が重要であると考えた同省は、九州の地域資源の魅力を、香港、台湾、タイ、中国本土などに発信する事業を展開している。

[広告]

「The Wonder of KYUSHU」では、九州産品の目利きに優れた国内外のプロデューサーを九州地方に派遣し、九州地方の魅力を発信できる地方産品などの「モノ」や名所、店、アクティビティーなどの「コト」を発掘・選定し、その魅力をストーリーブックや映像として編集した。

 香港からはEGLツアーズの袁文英社長、パッケージツアーズの袁振寧専務、アート界からアラン・チャンさん、同じくアート界でありながらも飲食業界にも広く影響力をもつアラン・ローさん、 香港のクリエーティブ発信施設PMQのディレクター、ウィリアム・トーさんに「プロデューサー」を引き受けてもらい、九州を香港人の目線から見て、香港に伝えたいアイテム、食、アクティビティーなどを「厳選した」という。

 レセプションにはアラン・チャンさん、ウィリアム・トーさん、パッケージツアーズの袁社長らが出席し、それぞれ九州への思いを語った。在香港日本国総領事松田邦紀大使は、九州各県の特徴を挙げたほか、領事館で今秋開く「秋祭」にも触れ、映画、音楽、伝統・現代芸術、食と酒、スポーツ、学術交流など同事業を含む大小50以上ものイベントが「日本秋祭」認定行事として行われることも説明した。

 スペシャルゲストとして登場した宮崎出身のアーティストJILLEさんは、地元宮崎、九州を思って作った楽曲「Home Town」など3曲を披露。広い音域を歌い上げるJILLEさんの復帰第1弾のライブとして、同プロジェクトに合わせて会場を盛り上げた。

 地上波ViuTVで毎週日曜に放送中の「Go! Japan TV 日本大放送」で8週にわたり、ストーリーブックに掲載された場所やアイテムを掘り下げる番組を放送している。長崎では軍艦島を訪れ、実際軍艦島に幼いころ住んでいたことがある人から話を聞いたり、宮崎の高千穂では大自然と戯れ、鹿児島では芋焼酎の仕込みが始まった指宿酒造を訪れたりするなど、九州7県全てを回り精力的に撮影を行っている。

 ストーリーブックは、JNTO香港事務所をはじめ、27日より展示イベントを開く尖沙咀のハーバーシティにあるSHIBUYA109などを主要配布場所とし、香港内のカフ ェ・レストラン・旅行代理店・美容院など50カ所以上で配布する。