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香港の歴史的建造物25カ所を無料開放 歴史を重要視する気運を背景に

無料開放が決まった香港の歴史建造物

無料開放が決まった香港の歴史建造物

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 歴史的建造物を整備・保存し、その価値を周知する役割を担う香港政府・發展局文物保育專員執事處(Heritage's Office, Development Bureau)は10月1日、香港内の歴史的建造物に無料で入場できる「古蹟周遊樂(Heritage Fiesta)2016」を始めた。

香港内のさまざまな建造物が対象に

 同イベントは2015年に初開催し好評を博したことから、今年も開催が決まった。一般的に香港では古い建物を残すという考えは重要なものでなく、古いものを残すなら新しいビルを建設した方がもうかると考える人の方が多い傾向がある。しかし、所得が上がり生活に余裕ができるようになると、現在のワインや芸術の人気の高まりと同様、香港の歴史にも目を向けるようになってきた。特に2007年に行われたスターフェリーの乗り場があった中環(Central)の皇后碼頭(Queen’s Pier)の移転問題が発生した際は香港市民によるハンガーストライキが起こるなど、香港市民は歴史の大事さを認識するようになったともいえる。

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 香港政府もこうした関心の高まりを受け、歴史的建造物の保存などに、より力を入れている。湾仔(Wanchai)の動漫基地(Comix Home Base)、SOHOの西にある元創方(PMQ)、尖沙咀(Tsim Sha Tsui)の1881(1881 Heritage)などは、外観を維持しながら内部を大改修して別の用途として再利用するなど、活用するようになってきた。

 今回は上記のほか、半島酒店(The Peninsula)、香港大会堂(City Hall)、皇冠酒窖(中央弾薬庫)(Crown Wine Cellars(Central Ordnance Munitions Depot))、梅婦人婦女会(The Helena May)、蒲窩青少年中心(前香港仔警署)(The Warehouse Teenage Club (Old Aberdeen Police Station))、九龍木球会(Kowloon Cricket Club)、香港高爾夫球会(粉嶺)会所(The Hong Kong Golf Club Fanling Golf Course Clubhouse)、西洋波会(Club de Recreio)など計25施設が対象だ。

 通常はガイドツアーがない施設も多いが、イベント期間中はほとんどの施設で無料のガイドツアーを行う。一例として、ペニンシュラホテルのツアーは10月28日・11月11日、15時から2時間にわたり施設の解説などを予定。定員は20人。

 歴史博物館(Museum of History)、文物探知館(Heritage Discovery Centre)、文化博物館(Heritage Museum)、屏山鄧族文物館曁文物径訪客中心(Ping Shan Tang Clan Gallery cum Heritage Trail Visitors Centre)、孫中山記念館(Dr. Sun Yat-sen Museum)、海坊博物館(Museum of Coastal Defence)、香港国際空港、山頂(The Peak)では現在、施設概要とガイドツアーについての詳細を記したパンフレットを無料で配布している。

 11月30日まで。

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