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香港タイムズスクエアで失われゆく祝い花看板「花牌」展示 ライオンダンスショーも

香港タイムズスクエアで失われゆく祝い花看板「花牌」展示 ライオンダンスショーも

地域や時代を超えて、さまざまな顔や色の獅子や龍、麒麟なども揃うタイムズスクエア前

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 旧正月を迎えた香港のタイムズスクエア正面入り口の広場で現在、香港の伝統文化である巨大な花看板「花牌(ファーハイ)」と地域や年代によっても特徴に違いのある獅子や竜の展示会「龍獅盛宴」を開催している。

夜になるとライトアップで輝く花牌

 職人の技術が織りなす「花牌」はもともと、祭事、結婚、店舗開店などに必要不可欠の看板であり、紙や竹、針金や縄などを使い、手仕事できらびやかな看板を作っていくもの。竹、竹の皮、紙やすりや絹の布を使い、派手な色の組み合わせで縫い合わせていく技術で、高さが数十メートルになることもある。遠い昔は、一般の人でも正月用の花牌を注文し、旧正月の時期にも香港でよく目にする風物詩として伝えられてきたが、現在は寺などの祭事で使われることが多い。

 今回の展示会の花牌をデザインしたのは1954年に元朗で創業した「李炎記」。同社は今でも変わらず、現代の道具やカリグラフィーなどは使わず、全て手作りで大きな看板を手掛けている。現在は次の世代が引き継ぎ、もともと棚業と呼ばれる竹の足場を組む職人であった2人の職人によって伝統が守られているという。その一人、アンディ・ライさんは「われわれが引き継ごうとした際、先代は1工程ずつ丁寧に指導してくれ、職人技の中には残すべき特別なものがあると気付かされた」という。「花牌を香港文化の一つとしてもっと多くの人に知ってもらいたい」と続ける。

 2015年の夏に「李炎記」の歴史的なアイテムなどは香港歴史博物館にも保存されることになったが、これらの様子を収めたドキュメンタリーも地元文化を保存するために行われ、会場でも上映する。

 花牌が設置されたスペースに設けられた会場では、色とりどりのライオンに加え、ドラゴンが多数展示されている。ドラゴンは形も大きく70年~80年代に登場し、制作過程が複雑で職人技を必要とする「グランドドラゴン」と呼ばれる中国南部に伝わるものや、シンガポールやマレーシアで一般的な光る「ルミナスドラゴン」は90年代以降香港でもよく活用されるようになってきている。

 「麒麟」は伝統的な中国南部に伝わるキリンと北部に伝わるキリンの両方が展示されており、南部の方が体形が長く細いのに対し、北部のものは体長が短めでかっぷくもよく、ドラゴンのように2つの角が生えていることも特徴。財運の象徴としての意味を持ち、架空の猛獣と言われる「貔貅」も横に並ぶ。

 期間中、毎日18時には(21日、21日、27日、28日は16時、18時、19時の計3回)ライオンダンス、ドラゴンダンスに加え、北と南のライオン、貔貅や麒麟による演目も用意されており、内容は日程によって異なる。

 展示時間は10時~22時。2月28日まで。

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