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香港に観光用トラムツアー登場 Wi-Fi完備、8カ国語対応で

香港での観光のアイコン的存在のトラムに、観光客向けツアーが登場

香港での観光のアイコン的存在のトラムに、観光客向けツアーが登場

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 香港トラムウェイズ社(Hongkong Tramways Limited)は1月24日、1920年代のデザインを施したトラム車両で香港島を走る観光トラムサービス「TramOramic Tour」をスタートした。365日、1日6便を運行する。席数は36席。

 同社は1904年に開業後111年間、香港島を東西に結び、庶民も利用しやすい価格と停車間隔のサービスを提供し続け、市民のみならず観光客を喜ばせている。2010年にトラムの経営権を有する九龍倉集團は香港トラムの株式を欧州各国で市電などを経営するフランス資本のVeolia社傘下の威立雅交通中國(Veolia Transport社)に売却したものの、変わらず運営を続けてきた。2階建て車両のみを使用するトラムは世界の他の地域を見ても類がない。ゼロ・エミッションのため、環境に配慮した公共交通機関としてもトリップアドバイザー(TripAdvisor)から表彰を受けている。

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 今回サービスを始めた「トラムパノラマツアー」は1920年代のトラムのデザインを採用。乗客はルーフトップのトラムに乗車して1時間のトラムツアーを楽しむことができる。車両内はWi-Fiを完備し、8つの言語(広東語、北京語、英語、韓国語、日本語、スペイン語、フランス語、ロシア語)の音声ガイドが付いている。音声ガイドは路線上で見ることができる観光名所の説明も折り込む。

 15日に開催された式典に訪れた商務及経済発展局の蘇錦●(グレゴリー・ソー)長官は同サービス開始について、「クリエーティビティーが香港経済でも一つのキーワードとなっているが、遊びの要素をトラム乗車内に組み込むことで、観光客のより深い観光体験になる」と話した。

 香港政府観光局(HKTB)の林建岳(ピーター・ラム)局長は「多くの旅客が香港に来たらトラムを利用して観光するため、これまでと違う形のサービスの提供はトラムと観光業界と連携として、観光客にユニークな体験を紹介できる」と述べた。

 トラムツアーは上環のウエスタンマーケットと銅鑼湾の間、香港で最もにぎやかなところを走るほか、ハッピーバレー方面もコースに組み込まれる。ウエスタンマーケット発が10時30分、14時30分、18時30分の1日3回、銅鑼湾からの折り返しが、11時40分発、15時45分発、19時55分の1日3往復を運行する。

 運賃は大人=95香港ドル、4~11歳・高齢者=65香港ドル、4歳未満の子どもは無料。チケットはウェブサイト上で販売。残席がある場合は、乗車時に購入することもできる。「ゴールデンチケット」パッケージには発行日から2日間、通常のトラムサービスを無制限に無料で利用できる特典も付く。

 ●=木へんに梁。

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