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香港「Affordable Art Fair」開幕 手頃な価格でアートを

香港での開催が13回目を迎えた「Affordable Art Fair」

香港での開催が13回目を迎えた「Affordable Art Fair」

 世界を巡回する現代アートマーケット「The 13th edition of Affordable Art Fair Hong Kong(香港冉起當代)」が5月14日、灣仔の香港コンベンション&エキシビションセンター(HKCEC)で開幕した。4日間にわたり、106の出展者が参加する。会場では、来場者は作品を鑑賞するだけでなく、気に入った作品をその場で購入し持ち帰る姿も随所で見られた。

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 同展は1999年にロンドンでウィル・ラムジー(Will Ramsay)さんによって創設され、初回開催時には1万人の来場者を集めた。「現代アートを全ての人にとって身近なものにすることで、誰もがコレクターになれる」という理念を掲げ、現在はベルリン・ウィーン・ニューヨーク・シドニー・シンガポールなど、世界16カ国・19都市で開いている。各国ごとのテーマを設け、国内外のアーティストを招き、現代アートの魅力を発信し続けている。

 今年のテーマは「See Art. Love Art. Own Art.」。価格も1,000香港ドル~10万香港ドルの価格帯で作品を販売している。コレクターだけではなく、「芸術を愛する全ての人々が気軽に作品を手に入れられること」を目指す。出展作品はオリジナルから限定版まで幅広く、絵画・彫刻・撮影などなど多岐にわたる。

 同展は、単なるマーケットだけでなく、芸術を介した交流の場にもなる。今回は5つのスペシャルプロジェクトを用意した。来場者が大型インスタレーションの一部となり、体験を提供するほか、「Together: Stephy Tang’s Fluid Connections」では約10件の作品を展示し、収益の全額を「香港がん基金」に寄付するなどして、テーマである「Together」を体現する。

 香港をテーマにした写真プロジェクト「Pieces of Hong Kong」も展開。6人の地元アーティストが撮影した香港に関する撮影作品で、都会・自然・下町景色を通して、活気あふれる香港ならではの国際都市を表現する。

 駐港英国大使館とのコラボレーションによる特設展示「Brit-ish」では、15人のイギリス人アーティストによる絵画、写真、彫刻、版画作品を通じ、英国の歴史と現代の融合を表現したという。

 有名アーティストのほか、「Young Talent Hong Kong」を通してローカルアーティストを発掘する企画も展開。今回は「No Rise」をテーマに、若手アーティスト5人の作品を特集する。セラミック・スケッチなどを用いて、身分・記憶・変化をテーマに多元共存を表現した作品を並べる。

 展示のほかにも、老若男女問わず参加できるワークショップを開催。凹版印刷を体験できる「中國藝術版畫工作坊」や、親子で楽しめる「Creative Hub」、大型水墨画に参加できる「毛筆工作坊」などのプログラムを用意した。

 同フェアは香港における最も親しみやすい現代アートのプラットフォームとして位置づけられているが、ロンドンを拠点とするアート市場に関する調査会社ArtTacticとの共同レポート「The Art Market Under $50,000」によれば、世界のアート市場の成長を牽引するのは5万ドル以下の作品であり、親しみやすい価格帯に強い成長力があることが示されている。69%のギャラリーが今年の売上増を予測し、82%がパンデミック以降も安定または改善を報告。Affordable Art Fair創設者のラムジーさんは「創立当時の目標は全ての人に芸術に触れることであったが、この展示会は間違いなく現在のアート市場と人々を繋ぐ役割を果たしている」と話す。

 開催時間は、14日=16時~21時、15日=12時~20時、16日・17日=10時~19時。入場料は、4日通しパス=340香港ドル、入場券=大人175香港ドル・学生・高齢者150香港ドル、日付・入場時間指定入場券(大人2人セット)=165香港ドル。入場無料。今月17日まで。

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